リコーと北斗が脳機能ビッグデータと解析支援ツールを開発、認知症の早期発見へ

脳機能の変化を伴う疾患、なかでも認知症は、全世界で現在約5千万人の患者がいるとみられており(※1)、認知症の予防医療・早期診断の方法を開発・提供することは、医療関連業界で急務となっている。

その解決策のひとつとして、一般の人を対象に検診(スクリーニング)を行うことで、リスクが高い人を早期に発見し、専門的な診察に導くという方法がある。スクリーニングを行うにはその選別基準となる疾患を持たない患者のデータのみで構成されたビッグデータである「標準データ」が必要だが、医療現場で公開されている標準データが存在しないことが課題だった。

社会医療法人 北斗と株式会社リコーは本年1月から、認知症をはじめとした脳機能の変化を伴う疾患の早期発見・スクリーニングの技術開発を目指して、脳磁計測システム(※2)を利用した共同研究を行っている。その共同研究プロジェクトの成果として、脳磁計測システムで計測したデータを「脳機能ビッグデータ」として取りまとめ、それを解析するための「解析支援ツール」を開発した。

北斗は、それらをウェブサイト「MEAW Homepage」を通じて医療関係者や学術研究者向けに無償公開する。

今回公開される「脳機能ビッグデータ」は、リコーの脳磁計測システムを用いて健康な日本人102人から計測した、脳磁計測システムの標準データだ。また、同時に公開される「解析支援ツール(通称MEAW SYSTEM)」を利用することで、リコー製・横河電機製脳磁計測システムの利用者が独自のデータを解析し、「標準データ」と統計的に比較することが可能になる。

「脳機能ビッグデータ」と「解析支援ツール」を活用し、脳磁計測システムを用いて検査を行うことで、脳機能の変化を伴う疾患の予防医療・早期発見に関する研究の活性化に繋げる。

※1 WHO調べ
※2 脳磁計測システムとは、人間頭部の神経細胞の活動に伴って発生する極微弱脳磁場を非侵襲かつリアルタイムで計測し、脳磁場の解析と脳磁図の作成を実現する装置。脳の神経生理学的機能を「見える化」することにより脳の状態を把握するものとして、てんかんの診断などに活用されており、今後も幅広い臨床応用・学術研究への応用が期待される装置。

【関連リンク】
リコー(Ricoh)
北斗(Hokuto Hospital)
MEAW Homepage

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