居住者の命を守る、積水ハウスのPLATFORM HOUSE ーCES2019レポート27

日本の住宅メーカーはこれまでのCESでも殆ど出展していなかったが、スマートホーム系の展示はここ数年増加していて、注目度が高いカテゴリーである。そして今回、積水ハウスが初めてCESに出展した。

積水ハウスの「PLATFORM HOUSE」全体像
積水ハウスの「PLATFORM HOUSE」全体像

このPLATFORM HOUSE構想は「家を世界一幸せな場所にする」という想いから生まれた。その家で実は多くの命に関わる疾患が発生しているという。例えば脳卒中の約8割は家で起きているが、早期発見するテクノロジーが家に普及していない。

そこでPLATFORM HOUSEでは、家に生体情報をセンシングできる仕組みを搭載し、異常が起きた際にオペレーターが状況を確認し、救急通報できるようにしている。

異常を検知すると、センターでアラートが上がる
異常を検知すると、センターでアラートが上がる

ポイントの一つがこの異常検知である。常に詳細なデータをリアルタイムで収集するのではなく、平常時と違う動きが発生した際に、その異変がある一定時間続いた際にアラートが上がるというのだ。つまり、正確なデータをずっと計測するために高価な設備を導入するのではなく、床や壁、カメラなど、様々な手法でデータを収集し、日々のデータとの乖離を見るアプローチである。

オペレーターが遠隔で開錠し、救急隊員を誘導
オペレーターが遠隔で開錠し、救急隊員を誘導

またリモート電子錠は、オペレーターが居住者を救助するために救急隊員が到着した際に、インターホンの映像を見て開錠する流れになっている。こういったプロセスを見ると、コネクテッドしたスマートロックの普及が非常に重要だと感じる。

自宅にある個々のパーツがIoT化することで便利になる領域はあるが、PLATFORM HOUSEのように、健康状態を見守り、異常の際は遠隔で様々な救命措置をするためには、家自体にAIと通信が搭載されていかなくてはならない。

まだコンセプトの段階で、商用化は2020年春だという。今後の展開や市場への提供方法はもちろん、他のハウスメーカーの動向にも注目したい。

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