TDSMとネクス、車両通信デバイスを活用したテレマティクス分野で業務提携

テクノスデータサイエンス・マーケティング株式会社(以下「TDSM」)と、株式会社ネクスは、自動車テレマティクス分野(※1)において業務提携したと発表した。

 

TDSMは各業界・業務毎に経験豊富なデータサイエンティストを多数保有しており、高度な解析スキルを強みとしている。同社では、すでにIoTを活用 したデータ分析の実績があるほか、独自のアルゴリズム解析技術を搭載したAI製品「scorobo」や業界・業種別に使用できる「Omni-Scorobo」を発売している。

プラットフォーム基盤においても、日本マ イクロソフト・セールスフォース・IBMといったクラウドベンダーと協業体制を構築してきた。

 

ネクスは、M2Mデバイス開発・情報通信技術力を特長に持っており、国内市場向けとして、20項目以上に及ぶデータ取得、900種以上の 車両対応数を持つOBDⅡ(※2)データ通信端末GX410NCを製品化しており、車両データ取得技術と通信技術をサービス提供している。すでに同通信端末を活用した実証試験を多くの企業でスタートさせている。

 

自動車テレマティクス市場はIoTの発展と共に、大きく成長している分野であり、インターネットに接続されているコネクテッドカーの市場規模は世界でも 2012年の約760万台から2025年には10倍以上の8500万台になるとの予測があり、日本においては2012年の9万台から2025年には約 140倍の1,275万台にも拡大すると予測されている(※3)。

これら事由から両社では業務提携の一環としてテレマティクスデータ解析ソリューションを提供し、リアルタイムで大量の車両データ取得からデータ分析までを ワンストップに提供することを可能とする。また今回は、マイクロソフト社が提供するMicrosoft Azure基盤を用いて、テレマティクスプラットフォームを提供することにより、ネクスが従来進めてきた解析ソリューションの事業効率化及びコスト軽減化 を実現し、顧客企業にとっても早期立ち上げが可能になる。

ターゲットとする企業として、テレマティクス保険(※4)や運送業、レンタカー、その他業務用車両を直接保有する法人、ガソリンスタンド、アフターパーツ販売店など大きく拡大する可能性がある。
国内最大のデータ種類及び最大車種数に対応したデバイスを活用することで、エコドライブによるコスト削減・フリート保険料負担軽減化、昨今問題になっている事故の抑制・防止、居眠り防止や渋滞抑制等、多くのニーズにこたえることが可能となる。

 

ネクスのOBDⅡデータ通信ユニットの特徴

TDSMとネクス、車両通信デバイスを活用したテレマティクス分野で業務提携

・データ通信機能を活用し車両情報をサーバーに登録することで、OBD端子に接続するだけの簡単セットアップ
・業界最大レベルの国内900種類以上の車種に対応、ソフトウェア自動更新により対応車種を今後も順次拡大可能
・OBDⅡデータ10種、GPS、加速度データに対応し、車種固有の28種類の追加データも順次対応
・特殊車両についても相談の上対応可能

 

※1 自動車テレマティクス:テレマティクス (Telematics) とは、テレコミュニケーション(Telecommunication=通信)とインフォマティクス(Informatics=情報工学)から作られた造語 で、移動体に携帯電話などの移動体通信システムを利用してサービスを提供することの総称。

※2 OBD:OBD(On-board diagnostics)とは、自動車に搭載されるコンピュータ(ECU)が行う自己故障診断のこと。一般にOBDが故障診断した場合は、故障の箇所や内 容をランプの点灯や明滅あるいはブザー音などの鳴動でドライバーに伝え、その内容に応じたコードを記録する。専用端末あるいは汎用ソフトウェアを用いて記 録されたコードを得ることにより、その内容を解析できる為、様々な用途での活用が今後見込まれている。

※3 一般財団法人 日本総合研究所調査

※4 テレマティクス保険:テレマティクス技術を使った自動車保険。 個別の運転情報をもとに保険料を決めるのが特徴。 自動車に設置した端末から走行距離や運転速度、急発進や急ブレーキの回数等の情報を集め、事故のリスクを割り出して保険料を算定する。

 

【関連リンク】
テクノスデータサイエンス・マーケティング(TDSM)
ネクス

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