東大発ベンチャーLPixel、ライフサイエンス研究に特化した論文画像不正対策のための類似画像検出システムを開発

LPixel(エルピクセル株式会社)は、最先端の画像処理技術を応用し、生命科学分野の学術論文の画像を中心に類似画像を検出するシステ ムを開発した。

同社は、2014年から論文の画像切り貼りや加工などの不自然な箇所を検出するソフトウェア「LP-exam Pro」を販売しているが、同システムの開発により画像の類似性についても検出が可能になった。これにより、研究機関や学術誌の編集社が性善説に頼らず画像の不正転用を防げるようになる。

 

2014年、英科学雑誌「ネイチャー」に掲載されたSTAP細胞の論文に含まれる画像に不正な加工や不自然な箇所があるという指摘が、生命科学界のみなら ず論文捏造をめぐる社会問題として、大きな注目を集めた。近年、科学論文をめぐる新たな不正が世界中で問題となっており、テキストの転用チェックソフ トウェアの導入が進んでいるが、画像に対する対策は技術的に難しく系統的なチェックはなされていなかった。今後は同システムを利用することで、研究者にとっても意図せぬ画像の不正転用を防げるようになる。

 

【類似性検索機能について】

同システムでは、顕微鏡などで撮影したライフサイエンス研究画像の類似性を計算し転用を検出することが可能。ライフサイエンス研究画像には他の画像とは異なる特有の特徴量[1]があり、高精度の類似画像検索を実現するためには、それらの特徴量を有効に利用することが必要だ。

同社は、長年のバイオイ メージング分野の研究で培ったノウハウを活かし、一部ディープラーニング[2]も活用した高精度の類似性画像検索システムを実現。これにより、切り取りや回転処理等を施した場合も検出可能となる。

 

【タイにて開催されるASMにおける発表】

同システムの機能および販売方法の詳細については、2016年1月24日〜26日にタイで開催される「iGroup Annual Sales Meeting 2016(ASM)」にて同社代表が口頭発表する。

ASMではアジアを中心とした世界中の学術誌の編集社などが集まり、同社は世界に向けて同システムの活用を提案する。

 

【利用イメージ図】

東大発ベンチャーLPixel、ライフサイエンス研究に特化した論文画像不正対策のための類似画像検出システムを開発

 

[1] 画像の同定に使えるよう、その特徴を数値化したもの。
[2] 人工知能の一手法。

 

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