ノバルティスのIoT吸入器、クアルコム社と提携

【概要】
■「ブリーズへラー」はノバルティスのCOPD治療薬である「オンブレス」、「シーブリ」、および最先端のLABA/LAMA治療薬である「ウルティブロ」に用いられている専用吸入器
■今回のクアルコム・ライフとの提携は、吸入器の使用データがほぼリアルタイムでアクセス可能となり、慢性疾患を患者さん自身が容易に自己管理できるようになることを目指すノバルティスの取組みを更に促進するもの
■ノバルティスは、この次世代「ブリーズへラー」を2019年に発売する予定

 

ノバルティス ファーマ株式会社は、クアルコムの子会社であるクアルコム・ライフを通じてクアルコム社と提携すると発表した。

提携分野はCOPD治療薬の吸入器である「ブリーズへラー®」のデジタル・イノベーションだ。この提携では、クアルコム・ライフ社が次世代の「ブリーズへラー」のコネクティビティのためのテクノロジー・ソリューションを提供する。

「ブリーズへラー」は、ノバルティスのCOPD治療薬である「オンブレス®ブリーズヘラー」、「シーブリ®ブリーズヘラー」、および最先端のLABA/LAMA治療薬である「ウルティブロ®ブリーズヘラー」に用いられている専用吸入器である。

 

この次世代「ブリーズへラー」は、患者が吸入器の使用についての自分自身のデータにほぼリアルタイムでアクセスすることを可能にするものだ。

吸入器中に搭載された小型・使い捨て・低電力消費モジュールは、吸入器の使用状況、使用時間、ならびに患者と医師のための追加関連情報を検出・レポートすることができる。

また、このモジュールは、当該データを患者のスマートフォンとノバルティスのCOPDモバイルアプリケーションに送信する。このデータはクラウドに送られ、患者と医療担当者がCOPDの状態を確認できる。

この吸入器は組み立て不要で、患者がすぐに使用できるもの。

 

ノバルティス ファーマ(スイス)社長 デビッド・エプスタイン(David Epstein)は、次のように述べている。

「ノバルティスは患者さんがより容易に自身の慢性症状を管理できるよう支援します。患者さんおよび次世代『ブリーズへラー』からのほぼリアルタイムのデータ取得を可能にすることにより、患者さんは良好な健康アウトカムを得るために必要不可欠な自分自身の服薬アドヒアランスをモニターすることができます」

 

【「ウルティブロ®」について】

1日1回吸入のLABA/LAMA配合剤「ウルティブロ」は、EUにおいて成人のCOPDの諸症状を緩和する維持療法として承認を取得している。これまでの臨床試験において、「ウルティブロ」は、SFC 50/500 μg(日 本で未承認の用法・用量)および非盲検チオトロピウム18 μgを含むCOPD標準治療薬と比較して、統計学的に有意な呼吸機能改善効果を示した。

「ウルティブロ」は既に欧州、ラテンアメリカ諸国、日本、カナダ、スイス、オーストラリアを含む80カ国以上において承認されている。米国では、1日2回投与のインダカテロール27.5 mcg/グリコピロレート15.6 mcgの配合剤として承認され、UtibronTM Neohaler®の商品名で知られている。

日本では「ウルティブロ吸入用カプセル」として2013年11月に発売された。

 

【ノバルティスのCOPDポートフォリオについて】

ノバルティスは、COPDの患者の満たされていないニーズに取り組み、革新的な薬剤とデバイスを提供することにより、患者のQOLを改善するために最善の努力を続けていく。

ノバルティスのCOPDポートフォリオには、「ウルティブロブリーズヘラー」(インダカテロール/グリコピロニウム臭化物)、「シーブリブリーズヘラー」(グリコピロニウム臭化物)そして「オンブレスブリーズヘラー」(インダカテロール)が含まれ、これらすべてがCOPDの諸症状を緩和する維持療法として承認されている。またグリコピロニウム臭化物は、2005年4月にVectura社とその共同開発会社であるそーせいグループ株式会社からノバルティスが導入したものだ。

ノバルティスは、単容量型ドライパウダー吸入器「ブリーズヘラー」を使用する呼吸器系疾患治療薬を開発している。「ブリーズヘラー」は、吸入抵抗が少ないため、気流制限の程度がさまざまな患者に適したデバイスだ。この「ブリーズヘラー」は、患者が、薬剤を正しく吸入できたかどうかを、「見る」「聞く」「感じる」ことで確認できるよう設計されている。

 

【COPDについて】

COPDは、全世界で約2億1千万人がCOPDに罹患しており、2020年までに全世界で死亡原因の3位になると予想されている。

COPDは、致死的な進行性疾患であり、息切れを引き起こすことで、患者の身体機能(活動制限や運動能の低減など)や生活の質(QOL)に壊滅的な影響を与える。COPDはしばしば高齢者の疾患と思われがちだが、患者の50%は65歳未満であり、欠勤および早期退職を増加させ、労働参加を減少させることが予想される。

 

【関連リンク】
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