公道の交通ルールに従って走行する自動運転車両において信号情報との連携は必要不可欠である。これまで自動運転車両は車載カメラを用いて信号情報の検知をしてきたが、前方車両による遮蔽や逆光などの環境要因によって検知が困難になることが懸念されてきた。
そこで、株式会社ディー・エヌ・エー(以下、DeNA)は、日本信号株式会社、アイサンテクノロジー株式会社と、愛知県常滑市の中部国際空港島の公道で、複数台の遠隔型自動運転車両に携帯電話網を用いて信号情報を送り走行する実証実験を2019年3月3日に行った。
今回の実証実験では、実証ルート上で2方向から流入する交差点の信号制御機に日本信号の専用無線装置を取り付け、信号の灯色や残り時間などの信号サイクル情報を、携帯電話網を介してリアルタイムに自動運転車両へ送った。信号情報を受けた車両は、自動運転システムによって「進む」か「停止」かの制御を行う。信号情報を自動運転車両が遠距離で得ることで、事前に車両の速度を制御し、交通渋滞の緩和や環境負荷の低減に繋がることを目指す。
同実証実験は、愛知県が主体となり県内3市において、複数台の遠隔型自動運転車両を同時に走行させる実証実験の一環として実施された。車両内の運転席は無人で、遠隔にいる1名の運転手が2台の自動運転車両を同時に遠隔監視・操作した。2台の車両は時間差を置いて出発し、同時に走行した。
DeNAは、同実証実験を通して、道路側のインフラと車載システムが協調して事故を防止する「インフラ協調型システム」の導入を推進していく。また、携帯電話網を用いた信号情報の通信は2020年以降の社会実装を目指すとした。
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