ソフトバンク、「Pepperだらけの携帯ショップ」期間限定オープン -Pepper World 2016

ソフトバンクロボティクス株式会社とソフトバンク株式会社は、2016年3月28日から4月3日までの期間限定で、人型ロボット「Pepper」を活用した、世界初※1となるロボットだけで接客する携帯電話ショップ「Pepperだらけの携帯ショップ」(東京都港区)をオープンする。

※1 人型コミュニケーションロボットが受け付け、ヒアリング、提案を行う店舗として。2016年1月26日時点、ROA社調べ。

 

ソフトバンク、「Pepperだらけの携帯ショップ」オープン -Pepper World 2016
客の待機時間の暇つぶしを担当するPepperとギャグを楽しんでいる様子

記者発表では、女優の小泉今日子や広瀬すず、芸人のピース又吉が登場し、店長、契約、暇つぶしというそれぞれの役割を持ったPepperが接客するというデモンストレーションを実施した。

実際の店舗で可能な契約は新規契約となっており、その他の契約やPepperでは対応できない接客については裏で待機をしているヒトが対応する。

ソフトバンク、「Pepperだらけの携帯ショップ」オープン -Pepper World 2016
ソフトバンク株式会社 代表取締役社長 兼 CEO 宮内兼氏

プレゼンテーションでは、「現在多くの企業が人材不足を危惧しており、そこにPepperが役に立つ」と、ソフトバンク株式会社 代表取締役社長 兼 CEO 宮内兼氏が自信を見せた。

Pepperの導入は500社強進んでおり、例えば、みずほ銀行でPepperが顧客に最適な金融商品をすすめると応対した顧客の10%以上をカウンターに送客した事例や、ネスレ日本の150店舗でコーヒーマシンの販売スタッフとして接客したところ、集客効果等で売り上げが15%増となった事例などが発表された。

さらにヤマダ電機では訪日客に中国語でフロア案内したところ顧客満足度や店内回遊率が向上、リクルート住まいカンパニーの不動産カウンターで接客したところ来客数が数倍になったという。

今後はPepperが一度接客したヒトの顔を覚えて、以前購入した商品に合わせた新商品をすすめるという未来も描いているという。

 

ソフトバンク、「Pepperだらけの携帯ショップ」オープ
ソフトバンクロボティクス株式会社代表取締役社長 冨澤文秀氏

続いてのプレゼンでは、ソフトバンクロボティクス株式会社 代表取締役社長 冨澤文秀氏が、法人向けのPepper for Bizについて発表し、2016年をスマートロボット元年とし、多くアプリパートナーと一緒にサービスを取り揃え、活躍のフィールドを広げていくと話した。

先日、IBMのWatsonとの提携も発表したばかりだが、これから世界のITジャイアントや最新テクノロジーと提携していき、パートナーを通して最終テクノロジーを多くのヒトが体感できるように広げたいと意気込んだ。今までは客寄せパンダ的なイメージもあったが、これからはコスト削減、売り上げ拡大などリアルに企業に貢献していくという。

 

Pepper World 2016

上記発表の詳細は、Pepper for Bizの最新ソリューションが一堂に集結する法人様向けイベント「pepper world 2016」で展示され、小売り、受付、医療、観光、教育などで利用可能なアプリケーションが紹介された。

ソフトバンク、「Pepperだらけの携帯ショップ」オープン -Pepper World 2016
未来のショップ

Pepperだらけのショップが再現されたブースでは、もちろん受付から契約まで全てPepperが対応してくれる。

ソフトバンク、「Pepperだらけの携帯ショップ」オープン -Pepper World 2016

ソフトバンク、「Pepperだらけの携帯ショップ」オープ

Pepperのタブレットに表示される案内に沿って手続きを進めていく。結局タブレットで操作するのであれば、わざわざPepperではなくていいのではないか、という指摘もあるだろうが、従業員と思われるヒトが周りにいない状況で、人型のロボットに話しかけられるとついつい話を聞いてしまうものだ。

タブレットをタップすると、「ふむふむ」などPepperが反応してくれるので、単なるタブレットを操作している感覚とは違う。このように少しずつヒトがロボットに慣れていく期間があり、最終的にはロボットとスムーズな会話をしながら、接客が進められていくのだと感じた。

このソフトバンクショップには人工知能を活用しリアル店舗内のデータ取得から解析、可視化までできるクラウドサービス「ABEJA Platform」の展示もあった。

ソフトバンク、「Pepperだらけの携帯ショップ」オープ
ABEJA Platform。ヒトがカメラの前に立つと性別と年齢が表示される。

ヒトがカメラの前に立つと、性別と年齢が表示される。カメラに映る顔の角度で年齢が変化したが、おおよそ実年齢から5前後の範囲の数字が表示された。

このサービスはPepper内に入るものではないが、例えば店内である商品がよく見られているとわかったら、Pepperがその商品をおすすめするなどの設定が可能だという。テクノロジーの連携がうまくいけば、ヒトと同じレベルの接客ができていくのかもしれない。

 

3か国語を話すPepper

ソフトバンク、「Pepperだらけの携帯ショップ」オープ
上記は、Pepperのタブレット部分にパワーポイントを表示させる「ロボピッチ」というアプリで、パワーポイントのメモ欄に入力した言葉をPepperが話すことができる。Pepper自体が日本語、英語、中国語に対応しているため3か国語を話すことができる。

プログラミングいらずで簡単に使えるので、外国人の観光客が多く、言語に困っている店舗などには非常に使い勝手のいいアプリだろう。

 

医療の現場に

ソフトバンク、「Pepperだらけの携帯ショップ」オープ

ソフトバンク、「Pepperだらけの携帯ショップ」オープ
ロボヒアリング

医療の現場では、待ち時間などにPepperが患者にヒアリング後、ヒアリング内容をクラウドで管理し、その情報を医師が確認して診察するということにも活用できる。(展示はイサナドットネットのロボヒアリングアプリ)

患者の情報は非常にセンシティブなためセキュリティ面をしっかりすることが前提にはなるが、病院の待ち時間が減ることは多くのヒトに歓迎されるだろう。

 

エンターテイメント

ソフトバンク、「Pepperだらけの携帯ショップ」オープ
ネスカフェブースに立つPepper

ネスレのブースではバリスタの恰好をしたPepperが、来場客を楽しませていた。

Pepperが希望者の写真を撮ると、その写真がラテアートとして提供されるというデモンストレーションだ。

ソフトバンク、「Pepperだらけの携帯ショップ」オープ
写真がラテアートとして表現される

非常に単純な仕掛けではあるが、できあがったラテアートを一目見ようと多くのヒトが集まり、写真を撮っていたヒトも多く、プロモーション用途として活用できそうな展示だった。

 

Pepperという「箱」をいかようにもアレンジできるアプリケーションは今後も増えていくだろう。Pepperは500社以上の企業が導入しているという発表もあったとおり、すでに多くの企業が活用しており、もうめずらしいロボットではなくなった。

ソフトバンクロボティクス株式会社 代表取締役社長 冨澤文秀氏は、「ロボットはヒトを手助けし、ヒトの社会に貢献する」というスタンスであることを協調した。

【関連リンク】
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