ソフトバンク、基地局圏外での5G-NRに基づく車両間直接通信で1ms以下の低遅延通信を実現

ソフトバンク株式会社は、5Gの新たな無線方式(以下、5G-NR)の無線伝送技術に基づく車両間直接通信(※)の屋外フィールド試験を実施した。

これまでの実験は、基地局からの同期信号を用いて5G車載端末間の直接通信を行うことで、基地局圏内では効率的な無線制御を実現していたが、同期信号が届かない基地局圏外ではそもそも通信ができないという課題があった。今回の実験では、基地局圏外でも自律的に直接通信を行う4.5GHz帯使用の5G実験用試作機(以下、5G車載端末)を新たに開発し、基地局圏外で走行中の車両間で通信試験が行われた。

その結果、車両間直接通信で無線区間の遅延時間が1ms(1,000分の1秒)以下となる低遅延通信を実現した。この技術は、5G基地局が展開されていない地域やトンネルなどを走行中のトラックが、継続かつ安定的に加減速情報や車両制御情報などを車両間で共有することができるなど、さまざまな活用が期待される。

同実験は、ソフトバンクが請け負った、総務省の「高速移動時において無線区間1ms、End-to-Endで10msの低遅延通信を可能とする第5世代移動通信システムの技術的条件等に関する調査検討」で実施されたものだ。

ソフトバンクは、5G-NRの無線伝送技術に基づく車両間直接通信に特有な電波伝搬環境や技術的要求条件を把握する目的で、車両間直接通信の標準化に先駆けて、実証試験を進めていく。また、トラック隊列走行の早期実現に向けて、引き続き技術検証および実証評価を行うとした。

※3GPP 5G-NR Sidelink。3GPPにおいて2020年3月以降に標準化予定。

Previous

Amazon、Alexaを通じて音楽ストリーミングサービスの利用が可能になるEcho LinkとEcho Link Ampを発売

ファナックとPFN、機械学習・深層学習を活用したAI新機能「AIサーボモニタ」「AI良否判定機能」を開発

Next