富士通など、IoTを活用したウニ・ナマコ陸上養殖の実証実験を北海道神恵内村で開始

北海道積丹半島西側に位置する古宇郡神恵内村(以下、神恵内村)では、インバウンドや中国への海外輸出などを背景に、主要特産物のウニ・ナマコの需要が高まっており、年間を通じて安定的な供給を実現するため、天然資源の漁獲に加え、養殖事業も強化している。しかし近年、漁業や養殖業の担い手不足や高齢化の影響などにより、ウニ・ナマコの総漁獲量低下が課題となっている。

そこで、この課題を解決するために、富士通株式会社と生物調査などの事業を手掛ける株式会社沿海調査エンジニアリングは、ウニ・ナマコの養殖事業でIoTを活用した効率的かつ高品質な陸上養殖手法(※1)を検証する実証実験を神恵内村で、4月から本格的に開始し、2020年3月まで行う。

同実証実験では、IoTを活用した高品質なウニ・ナマコの効率的な陸上養殖手法の開発と共に、ウニ・ナマコの陸上養殖におけるIoTを活用した環境制御ノウハウの蓄積が行われる。

富士通など、IoTを活用したウニ・ナマコ陸上養殖の実証実験を北海道神恵内村で開始

具体的には、養殖するウニ・ナマコの種類や養殖水槽に入れた日付、個体数などのデータを、飼育者がPCやスマートフォンなどのモバイル端末から養殖管理システム上に登録する。養殖水槽に入れた日付ごとにロット管理を行い、給餌や出荷などの作業情報を入力することでデータを蓄積、可視化する。これはトレーサビリティ情報としても活用ができる。

また、各種センサーやカメラと養殖管理システムを連携させることで、海水の温度や濁度(※2)、塩分濃度などの値や養殖場のウニ・ナマコの映像を飼育者がPCやスマートフォンなどのモバイル端末からリアルタイムに確認することができる。センサーの収集値が設定した閾値を超えた際には、飼育者へメールおよび養殖管理システムの画面でアラートが通知される仕組みだ。これにより、ウニやナマコの陸上養殖事業における有効性を検証する。

富士通と沿海調査エンジニアリングは、同実証実験で得られた成果を通じて、ウニ・ナマコの陸上養殖事業を支援し、神恵内村の産業振興を支援する。今後、より効率的な養殖事業の確立に向けて、収集したデータ分析へのAI活用などの機能強化も検討する予定とした。

※1 水槽などを用いて、陸上に人工的に創設した環境下で実施する養殖
※2 水の濁りを示す値

プレスリリース提供:富士通

Previous

産総研他3社、『「人」が主役となるものづくり革新推進コンソーシアム』を設立

凸版印刷とZMP、NEDOの「コンビニ電子タグ1000億枚宣言」実現に向けた実証に無人物流支援ロボットを提供

Next