ソフトバンク、コミュニケーション能力などを刷新した「Pepper for Biz 3.0」提供開始

ソフトバンクロボティクス株式会社とソフトバンク株式会社は、人型ロボット「Pepper」の法人向けサービス「Pepper for Biz」を、3年以上の運用実績を基にコミュニケーション能力や管理プラットフォームの利便性向上など、メジャーアップデートした「Pepper for Biz 3.0」の提供を、本日4月16日から開始した。

「Pepper for Biz 3.0」のコミュニケーション能力向上に向けて、人との自然な会話を実現するため、ソフトバンクロボティクスはヒューマノイド用会話プラットフォームを新たに構築した。

同プラットフォームは3,000以上の接客や受付、介護などの業務別会話シナリオの搭載だけでなく、日本マイクロソフト株式会社が提供するソーシャルAI「りんな」の技術を応用したAIマーケティングソリューション「Rinna Character Platform」と、Googleが提供する、自然言語に対応した会話型エージェントを開発できる開発プラットフォーム「Dialogflow Enterprise Edition」を活用している。

これにより、利用者からの話しかけに対する「自然応答率(※1)」が従来モデルと比べ、約7倍向上し、「会話キャッチボール数(※2)」も約7倍となり、より自然な会話を楽しむことが可能になった。さらに、個別の会話シナリオを自由に登録でき、顧客から頻繁に受ける質問に対してスムーズに回答ができる。

そのほか、基本アプリとして提供する「ビデオ通話」により、遠隔で顧客とのコミュニケーションが可能になる。現場にスタッフがいない場合でも、スタッフが遠隔からPepperを介して受け付けや案内などの対応を行うことができるようになった。

また、人を検知するためのアルゴリズムの刷新により、Pepperが人を検知できる範囲が前方のみから後方まで拡大し、Pepperが検知可能な範囲は4倍以上になった。音声合成技術とマイクの性能の向上により会話の聴き取りの精度も改善し、ショッピングモールなどの騒音がある環境でも、スムーズに会話が行える。

さらに、顔認識機能を標準搭載しているため、性別、年代に加え個人を識別できるようになる。認識した顧客に対して、商品紹介や、同日中に同じ商品を紹介しないなど、顧客に合った対応を行うことが可能になる。この機能は019年夏に提供開始予定だ。

「Pepper for Biz 3.0」では、管理プラットフォームの利便性向上も行われた。キーワードなどを設定するだけで簡単にPepperを業務活用できるクラウド型ソリューション「お仕事かんたん生成」をバージョンアップできる。新たに時間で業務の切り替えが可能なスケジュール機能の搭載や、顔認識に基づいた設定ができるようになり、柔軟なカスタマイズが可能になる。

Pepperの仕事状況を見える化する「インタラクション分析」では、会話ログから会話内容の分析が可能となり、より多角的な分析により仕事の改善が行えるようになる。また、管理者の負荷を軽減するため、遠隔で統合管理ができる機能が強化された。Pepper管理ツール「Robot Suite」を使い、「お仕事(アプリ)」の作成からロボットへの配信、またロボット稼働状況のモニタリングまで統合管理ポータルとして提供される。

※1 自然応答率とは、顧客の発話に対して、Pepperが自然な回答、もしくは聞き直しなども含めて会話が破綻せずに応答できる割合のことを指す。
※2 会話キャッチボール数とは、Pepperが話しかけ、顧客が答える会話を1往復として、会話を継続できる回数のことを指す。

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