STとClevX、IoT機器のセキュリティに、無線ユーザ認証技術プラットフォームを発表

半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクスと、ポータブル・ストレージやモバイル機器メーカー向けのIP・技術開発メーカーであるClevXは、Bluetooth Smart無線ユーザ認証技術を採用したDataLock(R)セキュア暗号化ポータブル・ストレージ・メディアを発表しました。

 

この機能により、ユーザは、スマートフォンやウェアラブル機器から、セキュアなポータブル・ストレージ(フルディスク、XTS-AES 256 bit暗号化)の操作が可能になる。ドライブ上のすべてのユーザ・データは暗号化され、単一要素認証または複数要素認証によるロック / ロック解除が可能。

この技術は、コンスーマ機器や企業向けデバイスに加え、ヘルスケア、ホーム・オートメーション、ホーム・セキュリティ、セキュアアクセス・コントロール・システムおよびポータブル・データ・ストレージなどの産業機器に最適だ。

 

STのアメリカ地区 マーケティング担当バイスプレジデントであるLuca Difalcoは、次の様にコメントしている。

「IoT機器の認証では、長い間、安全性・利便性・モビリティのトレードオフが必要でした。ClevXのDataLock BTセキュア暗号化ポータブル・ストレージは、これらすべての要素の最適化を実現します。
我々は、セキュアなハードウェア暗号化ポータブル・ストレージを開発するにあたり、Bluetooth Smart経由のロックダウン・セキュリティ機能を可能にするSTのBlueNRGを追加したアプリケーションにより、正確かつ多様なソリューションを実証することができました。」

 

STとClevXは、Flashメモリ、ハードディスク、およびSSD(Solid-State Drive)を含むセキュアなポータブル・ストレージ・メディア向けのリファレンス設計を用意している。

このリファレンス設計は、STのBluetooth Smartチップ(BlueNRG)と超低消費電力マイコン(STM32L0)を使用しており、ライセンス契約企業やパートナー向けに提供している。

また、このリファレンス設計には、関連するスマートフォン・アプリやウェアラブル製品用アプリのほか、ST/ClevXベースのハードウェアとファームウェアの両方が含まれている。

 

ST/ClevXのリファレンス設計は、OSホストに依存しない。DataLockBTテクノロジーを採用したUSBドライブは、すべてのコンピュータ・プラットフォームおよび組込みシステムで動作し、使いやすい様々なセキュリティ層(例:無線ロック / ロック解除メカニズム、認証ファクタとしてのスマートフォン、スマートフォン + PIN、スマートフォン + PIN +ユーザID / 場所 / 時刻)を提供する。

このリファレンス設計は、企業において重要視されるUSBリモート管理や、リモートでのパスワード・リセット、ドライブ無効化・消去をサポートし、企業全体への導入を成功させる。

 

ClevX, LLCの創業者で、最高経営責任者(CEO)であるLev Bolotinは、次の様にコメントしている。

「機密性の高い個人情報や企業情報を保存したUSBドライブを紛失した場合、大きな金銭的損害や意図しない情報流出につながることが多々あります。STとClevXの技術を駆使したDataLock(R) BTセキュリティ・ソリューションは、USBドライブのデータを容易かつ高度に保護します。一般消費者、医療従事者、モバイル・ワーカーおよび企業は、スマートフォンでUSBドライブへの認証を行い、必要に応じてセキュリティ・オプションも変更できるため、外出先でも生産的かつ安全に情報にアクセスすることができます。」

 

【関連リンク】
エス・ティー(ST)
ClevX

無料メルマガ会員に登録しませんか?

膨大な記事を効率よくチェック!

IoTNEWSは、毎日10-20本の新着ニュースを公開しております。 また、デジタル社会に必要な視点を養う、DIGITIDEという特集コンテンツも毎日投稿しております。

そこで、週一回配信される、無料のメールマガジン会員になっていただくと、記事一覧やオリジナルコンテンツの情報が取得可能となります。

  • DXに関する最新ニュース
  • 曜日代わりのデジタル社会の潮流を知る『DIGITIDE』
  • 実践を重要視する方に聞く、インタビュー記事
  • 業務改革に必要なDX手法などDXノウハウ

など、多岐にわたるテーマが配信されております。

また、無料メルマガ会員になると、会員限定のコンテンツも読むことができます。

無料メールから、気になるテーマの記事だけをピックアップして読んでいただけます。 ぜひ、無料のメールマガジンを購読して、貴社の取り組みに役立ててください。

無料メルマガ会員登録