ナショナルインスツルメンツ、5G向け実験・現地試験用「Test UE」発表

今年、5Gが本格的に商用展開を開始するにあたり、5G NRインフラストラクチャ機器はその製品化およびリリースに至るまでに、設計と機能の妥当性検証を行わなければならない。

このような中、ナショナルインスツルメンツは本日、リアルタイム製品「5G New Radio Test User Equipment(以下、Test UE)」を発表した。「Test UE」は、3GPP Release 15ノンスタンドアロンに準拠したシステムを備え、エンドユーザデバイスやユーザ機器(以下、UE)の動作を徹底してエミュレーションすることができる。

PXI Expressプラットフォームに基づいたNIの「Test UE」を使用することで、実験室や現地でテストを実施して、サービス事業者のネットワーク上でのプロトタイプの評価を行うことができる。また、相互運用性のデバイステストであるIoDTの実施も可能だ。これは商品化プロセスには欠かせない要素で、ネットワーク機器がどのベンダのUEとも機能すること(およびどのベンダのUEもネットワーク機器と機能すること)を確認するものだ。

また、「Test UE」では、ベンチマークテストを実施して、商用および商品化前のマイクロセル、スモールセル、およびマクロセル5G NR gNodeB機器の全機能を評価することもできる。

「Test UE」は、SDR(ソフトウェア無線)フロントエンドを使用して、6GHz未満の周波数を自由に選択することができる。システムは最大100 MHz帯域幅のコンポーネントキャリアまで拡張することが可能で、最大4×2 MIMOの構成で、最高2.3 Gb/sのスループットを実現できる。

5G NR Release 15ソフトウェアには、リアルタイムの診断情報を提供しながら5G gNodeBに接続できる、プロトコルスタックソフトウェアが含まれている。テスト後解析とデバッグ用の診断情報をディスクに記録し、ソフトウェアフロントパネルに表示してリンクのパフォーマンスをリアルタイムで視覚化できる。「Test UE」のエンジンには、Radisysの「5G Software Suite」を活用している。

Spirentでは、NIと連携して、既存の製品ポートフォリオに5G NRのサポートを加えた。

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