ブロックチェーンで消費の未来を変える ースマートファクトリーJapan2019レポート

ブロックチェーン推進協会は、スマートファクトリーJapan 2019において、「スマートシティ部会」「トレーサビリティ部会」「ゲーム部会」など、9つの部会を活動させており、ブロックチェーンを使った事例を展示していた。

その中でも目を引いたのがシビラ、仏バルドワーズ県経済開発委員会、電通国際情報サービスの3社共同で実証実験を行ったワインのトレーサビリティに紐付けた「エシカル消費」(論理的な消費)の実証実験だ。

消費行動をSDGs17ゴールに関連付けて可視化

この実験には、宮崎県綾町の香月ワインズという完全無農薬・植物性推肥にこだわったワイナリーに全面協力し、土作りから葡萄の作付け、収穫、醸造、加工、出荷、輸送まで、全ての履歴がブロックチェーンに記録された50本の有機ワインが実験のためにフランスに空輸された。

来店客はゲーム感覚で、香月ワインを注文すればゴール13(気候変動)やゴール15(陸の生物多様性)などに貢献できることを一目で理解し、注文によるエシカルな貢献を証明するトークンを簡単に取得することができる。

今回の実験では個人のエシカル消費の履歴を可視化するため、トークンとしてSDGs17ゴールに関連付けられたNFC対応ハードウェアウォレットと、Dappsを用意し、ゴールの番号が書かれたキャラクターを付与するという。(トップ画像)

最も革新的なのはトークンエコノミープロトコルを今回初めて実装し、汎用プロトコルからトークンを付与する仕組みを構築している点だ。

このシステムにより、従来の常識や通念では評価できない新しい価値がトークンとした定義され、正当に評価されて流通する「トークンエコノミー」の概念を、物理的に実現しうるかが実証された。

今後消費者の消費行動に「エシカル消費」というものが重要な動機付けになるかもしれない。そうした新たなニーズのための実証実験が既に行われている。

Previous

デンソーとハネウェル、電動航空機用推進システムの共同開発を開始

ドローンを活用した物流・運輸から空飛ぶクルマまで~TDBC Forum2019レポート(前編)

Next