STマイクロエレクトロニクス、ROMベースのGNSSモジュールを発表

STマイクロエレクトロニクス(以下、ST)は、GNSS製品ポートフォリオを拡充するROMベースの「Teseo-LIV3R」モジュールを発表した。

STの新しいGNSSモジュールは、距離計3個、到達距離を通知するアラート機能を含む「走行距離計の機能」および最大8個の範囲円を設定可能、越境時のアラーム機能を含む「ジオ・フェンシング機能」を搭載している。また、リアルタイム型のアシステッドGNSSに対応し、サーバに常時接続することで途切れなく位置データを取得し、信頼性の高いナビゲーションを実現できる。

衛星航法補強システム(S-BAS)と米国海上無線技術委員会(RTCM)V3.1準拠の差動測位を使用し、GPS、グロナス、北斗および準天頂衛星など複数の衛星測位システムを同時に追跡することで、1.5メートル以下(平均誤差半径50%)という精度を実現する。-163dBmのトラッキング感度と1秒未満のTTFF(初期位置算出時間)により、過酷な用途でも性能を確保する。また、全米舶用電子機器協会(NMEA)コマンドにも対応している。

Teseo-LIV3Rは、測位精度、平均消費電流、測位頻度に応じた消費電力の調整が可能で、RTCによるバックアップを使用したスタンバイ・モード(15µA以下)と複数の低消費電力モードを搭載しているため、バッテリによる長時間駆動が求められる機器に適している。

低消費電力モードには、連続的に測位を行いながら不要な衛星を適宜オフする適応型や定期的にオン・オフを繰り返すサイクル型、GPSのみで設定期間ごとに測位する間欠型、スタンバイ状態を維持しながら要求時のみ測位するオンデマンド型などがある。

Teseo-LIV3Rは、製品開発の簡略化や期間短縮のため、FCCの承認をすでに取得しており、STM32 Open Development Environmentに対応している。先進的な位置情報技術、スマート・トラッキング、およびサーバ・ベースのアシステッドGNSSに対応したSTM32アプリケーションの利用に加え、EVB-LIV3x評価ボードとX-NUCLEO-GNSS1A1拡張ボードが用意されているため、開発を迅速に進めることができる。

また、PC用のツールであるTeseo Suiteを使用すると、デバイスの設定や性能の最適化が簡単に実行できる。さらに、開発者はSTのGNSSコミュニティに参加することで、情報を共有してこの分野の理解を深めることができる。

Teseo-LIV3Rモジュールは現在量産中で、LCC18モジュール(9.7 x 10.1mm)で提供され、単価は1000個購入時に約7.30ドルだ。

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