群馬県前橋市、自家用車依存社会から公共交通主体の社会へ転換を目指すMaaS構想―スマート・モビリティ・チャレンジ・シンポジウム・レポート4

車依存社会の問題

自家用車依存度が高い前橋市

まず大野氏は群馬県の自動車保有率が全国1位であることを説明した。

群馬県前橋市、車社会から公共交通主体の社会へ転換を目指すMaaS構想―スマート・モビリティ・チャレンジ・シンポジウム・レポート4
群馬県は自動車保有率で全国1位。その反面、公共交通機関の利用率は低い

自家用乗用車の1人当たりの所有台数(自動車検査登録情報協会調べ)について、全国平均が0.477台に対し群馬県は0.684台。その群馬県の中で前橋市は0.679台と、全国平均を大きく上回る数値となっているそうだ。

自動車保有率が高い一方、公共交通の利用率は低く、平成27年度群馬県パーソントリップ調査によると、前橋市の交通手段分担率では自動車が75%に対し、鉄道・バスは3.5%になっていると大野氏は述べた。

自家用車依存度が招く高齢者の問題

こうした自家用車への依存度の高さゆえに、前橋市では3つの問題が起きているという。

1つは免許を持たない高齢者の外出率が低いこと。

2つ目は免許を持たない高齢者が外出するとしても、免許を持つ別の人間の運転する車に同乗しなければならず、運転できる人間の負担が重くなること。

そして3つ目は高齢者の運転による加害事故が増加していることだ。

次ページは、「公共交通主体への転換を目指す取り組み

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