STマイクロエレクトロニクスが無線スマートキーに適した車載用加速度センサを発表、耐久性とセキュリティを実現

STマイクロエレクトロニクスは、パッシブ・キーレス・エントリ(以下、PKE)の無線スマートキーに適した車載用加速度センサ 「AIS2DW12」を発表した。同センサは、使用中の落下や、傷つけたりすることの多い無線スマートキーで、十分な耐久性能を実現する。また同製品は、超低消費電力であり、モーション検知による利便性と盗難防止機能の実現にも貢献する。

通常、PKEの無線スマートキーは、通信圏内に入った際に、自動車から発信される「ロック解除」リクエストを常時受信できるよう待機している。このリクエストを受信すると、ロック解除のコマンドが自動車に送信される。しかし、この場合は、所有者の住宅内など、自動車との通信圏外にあるスマートキーに中継用のトランスミッタを介してロック解除コマンドを送信させ、自動車のロックを解除して、自動車が盗まれる恐れがある。

この対策として、スマートキーに加速度センサを内蔵することで、静止中かつ通信圏外にある際は、レシーバの電源をオフにすることで中継器からの悪意ある通信を無視できるようになる。所有者が自動車に近づき、スマートキーが動いている事を検知した場合にのみ無線機能は起動し、さらに、待機中にレシーバを停止させることでバッテリの長寿命化にも貢献する。

AIS2DW12は、その他のスマートキー用加速度センサとは異なり、産業用の過酷な衝撃試験をクリアした。そのため、堅固なセキュリティが確保できるだけでなく、スマートキーの耐久性の向上と、バッテリの長寿命化を実現する。

AIS2DW12は、専用の内蔵エンジンにより、動きと方向を効率的に検出する。そのため、同様の製品の半分以下の電流(1.6Hz時: 380nA)で動作し、バッテリ消費をさらに削減する。また、最低動作電圧は1.8V DCのため、リチウム電池1個で駆動し、最大4gの加速度検出範囲でデジタル・データを出力する。

同製品はAEC-Q100の認証取得済みで、車載向け生産部品承認プロセス(PPAP)レベル3に準拠している。現在量産中で、単価は1000個購入時に約1.375ドルだ。

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