ミサワホームとタカショーデジテック、IoTで屋外冷却装置を気象情報と連動させた自動化システム開発、販売開始

ミサワホームグループのシンクタンクである株式会社ミサワホーム総合研究所と、屋外照明事業を展開する株式会社タカショーデジテックは、ミサワホームが2017年に開発した環境エクステリアアイテム「ドリップルーバー」を、気象情報と連動して自動的に作動させるシステムを共同開発し、10月より全国(沖縄県を除く)で発売開始する。

ドリップルーバーは、高さ1.8 mのアルミ素材のルーバーに上からゆっくりと水をしたたらせることで、蒸発冷却効果を利用し、周辺に高い打ち水効果を生み出す環境エクステリアアイテムだ。電力を使わない冷却装置で地球温暖化対策に効果が期待できる点が評価され、2017年度グッドデザイン賞を受賞している。

これまでドリップルーバーは、あらかじめタイマーで設定した時間に散水を行っていた。

今回、タカショーデジテックが2017年に開発した、照明やネットワークカメラなど様々なエクステリアアイテムを自動で制御するシステム「GEMS(R)」を活用することで、気温や湿度、風速を加味し、一定以上の冷却効果が期待できるタイミングで散水する。

また、同システムはミサワホーム総合研究所が長年取り組んできた地域の気候や風土を踏まえた設計手法「微気候デザイン」のノウハウを基にしたもので、過去5年間の気象データによる試算では、気温のみにもとづいて散水させる場合に比べ、湿度と風速を加味することで約75%の水の消費量削減が期待できる。

既に設置済みのドリップルーバーにも、既存の外部コンセントを利用して後から適用させることができる。

両社は今後、屋内の家電や住宅設備を制御するHEMSと、屋外のエクステリアアイテムを自動制御し庭をIoT化するGEMSの、両機能を連携したサービス開発に取り組んでいく。

ミサワホームとタカショーデジテック、IoTで屋外冷却装置を気象情報と連動させた自動化システム開発、販売開始

※1 Garden Energy Management Systemの略
※2 東京管区気象台7-8月(2014~2018年の平均)気象データより試算

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