Idein、エッジコンピューティングプラットフォーム「Actcast」のβ版をリリース

近年、ディープラーニングの登場により画像認識や音声認識などの技術が著しく進歩している。

今回Idein株式会社は、センシング技術を利用したIoTシステムを安価かつ手軽に構築・運用できるプラットフォームサービス「Actcast」のβ版の提供を開始した。

2018年12月にα版を公開したActcastは、ソフトウェア技術を利用して実世界の情報を取得しWebと連携するIoTシステムを構築・運用する為のプラットフォームサービスである。セキュリティ、店舗マーケティング、デジタルサイネージ、外観検査、在庫管理、インフラ監視など様々な分野で利用できる。

また、Actcastでは画像認識などの処理を、データを取得したデバイス(エッジデバイス)上で実行し、要約されたデータのみをインターネットへと送信するエッジコンピューティングと呼ばれるアーキテクチャを実現しており、通信コストやサーバーコストを削減できる上、プライバシー情報や機密情報が漏洩するリスクを下げることができる。

さらに、エッジデバイス上で動作するファームウェアやアプリケーションの遠隔更新や設定変更など、多数のデバイスからなるシステムを運用する際に必要となる機能を備えている。エッジデバイスには、Raspberry Pi財団が開発しているコンピュータ「Raspberry Pi」を使用する事ができる。

Idein、エッジコンピューティングプラットフォーム「Actcast」のβ版をリリース
デバイス・アプリケーションの管理画面

なお、同リリースはテストリリースであり、利用できるデバイスの台数などに制限があるが、無料で利用できる。β版では既存機能の改善に加え、複数人や複数グループでの利用などの機能を追加した。

また、パートナープログラム参加企業に対しVendor Consoleへの先行アクセスを開始する。先行提供中のActcast SDK(ActDK)を利用して開発したエッジデバイス向けのアプリケーションを、実際の運用時と同じ状況・性能で試すことができる。独自アプリケーションの開発にはPythonなどの一般的なソフトウェアが利用できる他、Raspberry PiでDeep Learningモデルによる推論を実行する為のIdein独自のツールも利用する事ができる。

今後予定しているリリースでは、デバイス台数制限がなくなり多数のデバイスを使用したシステム構築・実運用できるという。また、マーケットプレイスが開設されエッジデバイス向けアプリケーションを販売する事も可能になる。

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