Linux Foundation、IoTデバイス向けリアルタイムOSを構築する「Zephyr プロジェクト」を発表

オープンソースを通じたマスイノベーションの実現に取り組む非営利団体である The Linux Foundation (略称: LF)は、Zephyr™ Projectを発表した。

このオープンソース共同開発プロジェクトは、業界の主要企業を結集し、IoTのためのリアルタイム OS (RTOS) を構築する。

 

Zephyr プロジェクトの早期支援企業は、Intel® Corporation (同社が買収した Altera Corporation と Wind River も含む)、NXP Semiconductors N.V. (合併した Freescale を含む)、Synopsys, Inc、および UbiquiOS Technology Limited だ。Zephyr プロジェクトは、同技術に関心ある他企業の参加も募集している。

 

IoT機器は、産業用も消費者用も、シームレスに接続できるスケーラブルで安全なソフトウェアが必要だ。また開発者には、アーキテクチャを選ばず組込み機器に簡単に統合できる高モジュール化されたプラットフォームにおける革新能力が求められる。

Linux OSは組込みシステム開発では大成功を納めた実績があるが、IoT機器には、少ないメモリ容量に対応できるRTOSを必要としているものもある。これは、データ収集システムや工業機械など時間の制約がある設備や、世界トップクラスの複雑なコンピューティングシステムに不可欠なインフラを提供しているマシンに有利なリアルタイムLinuxを補完するものだ。

 

モジュール性とセキュリティは、組込みIoT機器のシステムを構築する際の重要な条件だ。

Zephyr プロジェクトは、RTOSをそのまま使用するかソリューションを提示するかを自由にすることで、それらを優先させる。

同プロジェクトはセキュリティを重視し、セキュリティ専用のワーキンググループや専任セキュリティメンテナーを置く計画がある。広範な通信やネットワークへの対応にも努めており、当初よりBluetooth、低消費 Bluetooth (BLE)、および IEEE 802.15.4 を含め、今後もさらに広範な通信 / ネットワーク サポートを拡充していく計画だ。

 

Zephyr プロジェクトは、オープンソースコミュニティや組込み開発者コミュニティから提供される情報も組み入れ、RTOSに関するコラボレーションを奨励する。また、Zephyr RTOSを最高のIoT組込み技術として進化させるための強力な開発者ツールも含める。Zephyr プロジェクトは、まずは以下のようなプラットフォームをサポートし、徐々に広範なアーキテクチャをサポートして行く予定だ。

  • Arduino 101 (x86 および Synopsys® ARC® EM コア搭載の Intel® Curie™ モジュール)
  • Arduino Due (Atmel SAM3X8E ARM Cortex-M3 CPU)
  • Intel® Galileo™ Gen 2
  • NXP FRDM-K64F Freedom ボード (Kinetis K64F ARM® Cortex®-M4 MCU)

 

Zephyr プロジェクトは、Embedded World 2016 (ドイツのニュルンベルクにて開催)にブースを出展し、デモとブース内セッションでこの技術を紹介する。

また、2 月 24 日 (水) 10:30(中央ヨーロッパ標準時)のセッション 19 では、“An open source RTOS to change the face of IoT (IoT の様相を一変させるオープンソース RTOS)” と題したプレゼンテーションを行う。

 

【関連リンク】
LF(The Linux Foundation)
Zephyr プロジェクト
インテル(Intel)
アルテラ(Altera)
ウインドリバー(Wind River)
NXP Semiconductors
フリースケール(Freescale)
シノプシス(Synopsys)
UbiquiOS Technology

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