WISE-PaaS 3.0の提供する新たなサービス
小池: そして次に紹介するのがWISE-PaaS3.0です。従来はエッジデバイスのインテリジェンス化にフォーカスしていたのですが、今回の特徴はデータ活用のための様々な機能をクラウド上のPaaSとして提供します。
特徴は3つあります。
1つ目は「ビジュアリゼーション・ダッシュボード」の改善です。従来は二次元だったのですが、今回三次元で見られるようになりました。SaaSコンポーザーを使うことで、三次元で施設の状態などを可視化することが可能になりました。(下図)

2つ目が「アセット・パフォーマンス・マネージメント」です。クラウドからエッジまで全てのパフォーマンスに関する管理ができます。
3つ目が「AIフレームワーク・サービス」です。AIモデルのトレーニング、デプロイ、再トレーニング、再デプロイのための統合プラットフォームになります。
様々なソフトウエアを使って収集したデータは、マシーンラーニングやディープラーニングなどを活用した学習を行います。
これらを使って、「インダストリアルAIoTソリューション」という形で、パートナーの皆さんと一緒にAIの具体的なソリューションを作り上ることができるプラットフォームになっています。
小泉: WISE-PaaSの中で使える「AIエンジン」は、御社製品に限らず様々なベンダーのものが使え、それを使った学習モデルをデプロイする仕組みとなっていて、エッジ側のAIフレームワークが実現されていく、ということですね。
WISE-PaaS上に載せられるアプリケーションをマーケットプレースから取得する
小池: そういった中で、エッジインテリジェンスと共創のためのパートナーシップというカンファレンスを6月14日に行いました。
インテリジェントIoTエコシステム・バリューチェーンは、WISE-PasSの提供する様々な機能と、我々が持っている多様なIoT向けハードウェアを組み合わせて、ソリューション・レディパッケージを共創していただけるパートナーと、バーティカルアプリケーション別に業務知識を有していて、ソリューションレディパッケージをエンドユーザーに提供、設置、保守まで行ってもらえるパートナー、DFSI(ドメインフォーカスSI)とで、共に作り上げていくシステムです。

全ての産業におけるDXを、アドバンテックはエッジAIを使いながら、WISE-PaaSとともに具体的に推進していきます。
小泉: パートナーとの協業をイメージされているということですが、WISE-PaaSにはパートナーが作ったアプリケーションを再利用する仕組みはありますか。
小池: はい。WISE-PaaS VIPプログラムというプログラムがあります。
各パートナーは、このプログラムに参加してもらうことにより、WISE-PaaSの様々な機能を活用したソリューションを作っていただくことや、ソリューションレディパッケージとして再配布を行っていただくことができます。
我々もテクニカルサポートをさせていただきます。さらに、ソフトウェアを流通させる仕組みとしては、マーケットプレイスを用意しております。
WISE-PaaS VIPメンバーは、ワールドワイドでは3年間で1000パートナーの獲得を目標としておりまして、我々も国内で100以上を越すという目標でやっております。
ナレッジを共有する仕組み
小池: また、WISE-PaaSのメンバーに入っていただくと、我々が直接テクニカルサポートを行うことができますが、他にもWISE-PaaSナレッジシェアリングという仕組みもございます。

ここでは、「ナレッジポータル」「テクニカルポータル」「開発者コミュニティ」を作り、活性化することを狙っております。
小泉: 最後に、これから日本市場を見てどこの分野を伸ばしていきたいとお考えですか。
小池: ファクトリー関係、ロボット、メディカルなどがAIOTを使えるニーズの基盤があると考えています。
また、公共の分野でもデジタルサイネージなど、スマートシティは伸び代があると思います。
小泉: 本日はありがとうございました。

現在、デジタルをビジネスに取り込むことで生まれる価値について研究中。IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。
