三菱地所と富士通、データ活用を通じて街・社会に新たな価値や事業の創出を目指す「丸の内データコンソーシアム」を設立

三菱地所株式会社と富士通株式会社は、東京・丸の内エリアにおいて、データ活用を通じて街や社会における新たな価値や事業の創出を目指す「丸の内データコンソーシアム」を設立した。両社は、国立大学法人東京大学他、企業8社の協力のもと、データを保有する企業や街づくりに取り組む組織などを対象に、同コンソーシアムに参加する企業の募集を開始する。

同コンソーシアムでは、参画した企業・組織が、アイデア創出からフィールド検証まで一貫して取り組めるよう、ワークショップやセミナーなどを開催するとともに、データ流通・利活用基盤の提供や、データ分析支援を行うデータサイエンティストによる支援を行い、あわせて実証実験や新ビジネス創出を支えるため多様な企業とのチャネルを提供する。

そして、実証実験を通じた新ビジネス創出を目的とする同コンソーシアムの設立に合わせて、街における活動関連データ取得・活用プロジェクトや、本人同意のもと取得したパーソナルデータの流通を担う情報銀行プロジェクトといった、データ活用に関する以下の8つの実証プロジェクトを実施する。

  • 街における活動関連データ取得・活用プロジェクト
    1. 有機的データ連成プロセス研究
    2. 東京大学大学院工学系研究科大澤研究室と共同で、丸の内に係る人々の各種行動(消費・移動・実業など)に係るデータをオープンイノベーション技術を用いて結合することによって意思決定プロセスを見える化し、注意を払うべきチャンスをAI技術を用いて抽出する。

    3. イベント及び商業施設活性化のためのSNSビッグデータ解析
    4. 東京大学大学院情報理工学系研究科山崎研究室と共同で、丸の内エリアで開催されるイベントや商業施設の活性化を目指し、三菱地所が運営するSNSアカウントやWebコンテンツなどのビッグデータ解析を行う。丸の内エリアに興味を持つ人に効果的にアプローチできるよう、要因解析と改善提案を行う。

    5. 地震観測データの有用性検証
    6. ソフトバンク株式会社と共同で、携帯電話の基地局に設置した地震計で測定する地震観測データ、三菱地所保有の地震関連データおよび政府公表のオープンデータなどを組み合わせてデータの有用性を検証する。

    7. 来街者の行動データ解析
    8. 株式会社unerryと共同で、丸の内エリアに約1,000個のビーコンを設置し、街における人々のリアル行動データを解析することで、就業者・来訪者の性年代別、行動特徴、どこから来訪しているか、などを解析し見える化する。また、リアル行動データやIoTの活用により、来街者が行動特徴に応じてより快適に過ごせるようなイノベイティブなサービスを検討する。

    9. 廃棄物収集ルート最適化分析
    10. 株式会社グルーヴノーツが独自に開発するAIと量子コンピュータを活用した最適化機能を搭載したクラウドサービス「MAGELLAN BLOCKS(マゼランブロックス)」を活用する。丸の内エリアで三菱地所が運営・管理する約30棟のビルに対して、AIで各ビルの就業者数などから廃棄物の重量や個数を予測するなど、廃棄物を収集するタイミングを推定する。

      そこから、廃棄物収集車両の種類や耐荷重、収集における作業時間、各ビルの制約条件などを考慮した上で、量子コンピュータを活用して、車両の運搬経路の最適解を導き出し、収集作業の効率化や車両走行距離の短縮を図る。

  • 情報銀行サービス実証プロジェクト
  • 昨今の情報銀行に代表されるような、本人同意の下で取得したパーソナルデータをサービスとして活用するためのデータ活用の仕組みの構築を目指す。以下の複数のサービス実証を通して、その受容性やビジネス性の評価を実施する。

    1. 副業マッチングサービス
    2. 富士通と大日本印刷株式会社やパーソルキャリア株式会社などと共同で行う、個人のスキルや嗜好データを活用しキャリア形成を支援するプロジェクト。丸の内エリアの副業希望者と新たな労働力を求める企業をマッチングするサービスを情報銀行を通じて実証し、その有用性とビジネスモデルの検証を実施する。

      またDNPと富士通は、情報銀行向けプラットフォームの導入企業拡大を目指し、企業や団体が活用しやすいシステムプラットフォームの開発を進めていく。実証を踏まえ、システムプラットフォーム上で情報銀行事業の実証環境を提供し、情報銀行の取り組みに興味を持つ企業を募り、生活者視点に立った社会実装を目指す。

    3. スケジュールマッチングサービス
    4. 株式会社電通や株式会社マイデータ・インテリジェンスなどと共同で行う、丸の内エリアのオフィスワーカーや来訪者を対象に、個々人の趣向に合う丸の内のタウン情報やイベントなどを提案する丸の内ライフ・レコメンドサービスを実証する。

      同実証のために開発したアプリケーションを通じて本人同意のもと取得したスケジュールやパーソナルデータと、丸の内エリアのテナントやタウン情報、イベント開催のデータなどを掛け合わせることで、利用者の丸の内ライフを提案するサービス実証を実施する。

    5. 新たな旅のスタイルや余暇の過ごし方のサービス創出検討
    6. 株式会社JTBなどと共同で行う、パーソナルデータを個人の同意の元に安全に取り扱う枠組みである情報銀行に関して、JTBがこれまでの実証実験等で培ってきたノウハウを活かし、丸の内エリアのワーカーや来街者を対象に新たな「旅」の体験をデザインすることを狙いとして、サービス創出検討を行う。

プレスリリース提供:富士通

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