AIoT のパワーを解き放て―― AIとIoTを統合したAIoTを今すぐ導入すべき理由とは?

ファナック・富士通・NTT Com、 工作機械業界向け「デジタルユーティリティクラウド」実現に向けて協業

近年、顧客ニーズの多様化により、市場環境がめまぐるしく変化する中、多くの企業がIoTやAIなどのデジタル技術を活用し、競争力強化とイノベーションの実現に向けデジタル革新に取り組んでいる。製造業においては、第四次産業革命がグローバルで進む中、日本の競争力は徐々に低下している。

国内の工作機械業界では、各社がそれぞれの得意分野を活かした役割を担い、これまで安定したビジネス環境を維持してきたが、今後、グローバルにおける競争力向上を加速するためには、デジタル技術の活用が急務となっている。保守診断など共通化可能なサービスや、社内業務の効率化などを工作機械業界の個社別ではなく、業界全体でデジタル化し、ユーティリティ化(共通利用化)することが重要になっている。

そこで、ファナック株式会社と富士通株式会社とNTTコミュニケ―ションズ株式会社(以下、NTT Com)は「デジタルユーティリティクラウド」構想を実現するサービスを共同開発していくことに合意した。

デジタルユーティリティクラウドは、工作機械業界全体で重複している社内業務の効率化および顧客サービスの高度化を目指し、デジタル革新を加速させる構想である。その実現のために三社は、業界各社で共通利用できるクラウドサービスの開発に取り組み、デファクトスタンダードを目指す。

同サービスは、工作機械の稼動状況などの設備データ、モバイルデバイスなどで収集される作業ログなどの人的データ、そしてマニュアルや仕様書などの静的データをセキュリティ基盤で管理し、安心・安全に利用できる仕組みを提供する。集約されたデータをAIエンジンにより様々な目的に合わせて分析することで、同サービスを利用する工作機械業界各社が、社内業務におけるコスト・開発リソース低減や顧客サービス高度化に活用できるようになる。

これにより、注力すべき差別化領域へ予算や開発リソースを集中することが可能になる。

今後、同サービスは2020年4月から順次提供を開始予定だ。また、工作機械業界各社やITベンダーが開発したアプリケーションなどを工作機械業界各社の顧客向けに販売するためのストア機能も提供する予定である。

なお、今回ファナックは工作機械業界の立場に立ち、デジタルユーティリティクラウドに必要となる機能を企画する。また、エッジレイヤを担うソリューション「FIELD system」の開発を通じて得た知見を活かし、エッジレイヤに必要な機能を担当する。

また、富士通は、ものづくりの様々な情報をつなげるデジタルプレイス「FUJITSU Manufacturing Industry Solution COLMINA(コルミナ)」の開発を通じて得た知見を活かし、アプリケーションレイヤを担当する。NTT Comは、ネットワーク・クラウド・セキュリティなどのサービス提供を通じて得た知見を活かし、セキュアなデータ利活用を実現するためのICT基盤やセキュリティ機能を担当する。

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