富士通と日本能率協会コンサルティング、ものづくりデータを活用した経営判断の実現に向けて業務提携

近年、製造業では市場変化に対応するため迅速な経営判断が求められている。一方、ものづくりの現場では、操業度を算出するための元データとなる時間稼働率や性能稼働率、良品率などの指標が一社の中でも工場毎に異なっていたり、属人的に集計されているなどの問題や、これらのものづくりデータと売上や原価などの経営データがシームレスに連携していないケースも多く、迅速な経営判断の実現に向けた課題が発生している。

この課題を解決するため、ものづくり現場から経営層までの様々なデータを連携し、全社で標準化された指標を現場層および管理者や責任者などの中間層・経営層それぞれの視点で確認できる仕組みが求められている。

2018年12月より株式会社日本能率協会コンサルティング(以下、JMAC)と富士通エンジニアリングテクノロジーズ株式会社(以下、FETEC)は、JMACのコンサルティング実績・経験・ノウハウをもとに体系化した様々な生産性評価指標の中から保守・保全領域における指標を、FETECが提供する設備保全管理システム「FUJITSU Enterprise Application PLANTIA(以下、PLANTIA)」に搭載することで、顧客の生産性・品質の向上に貢献してきた。

また、富士通株式会社は、製造業を支えるサービス基盤としてものづくりデジタルプレイス「FUJITSU Manufacturing Industry Solution COLMINA(以下、COLMINA)」を提供し、顧客のデジタルトランスフォーメーションの実現を支援してきた。

そして今回、富士通とFETEC、JMACは、生産性評価指標(※)を全社で標準化することで、ものづくりデータを経営に活用することを狙いとして、業務提携することに合意した。

同提携では、COLMINAとPLANTIAを新たに連携させ、データ収集する対象領域を設計・製造から保守・保全まで拡大するとともにものづくりデータと会計、経理、購買システムが保有している材料単価や工程毎の加工単金などの経営データをシステム連携により紐づける。これにより、全社で標準化された指標を用いて売上目標に対する達成状況などを適時把握できるようになる。

例えば、設備故障によるダウンタイムが与える売上への影響を中間層・経営層それぞれの視点で確認し、ものづくりの状況を捉えて対策を打つことができる。また、売上向上と原価改善を考える際に、どの指標を改善すれば最も効果的かを判断できるなど、ものづくりの実績データに基づいた経営判断を支援する。

なお、同提携において富士通は、ものづくり現場のデータを経営で活用するための仕組みとして、COLMINAおよび工場全体の見える化を支援するサービス「Intelligent Dashboard」を提供する。

FETECは、JMACとの保守・保全領域での提携をさらに強化し、保守・保全データの集約、活用の仕組みとしてPLANTIAを用い、生産性と品質の向上を目的とした、デジタル技術を活用した設備保全の業務改善を推進する取り組みを提供する。また、PLANTIAとCOLMINAを連携させるインターフェースを開発・提供する。

JMACは、生産性評価指標の提供、およびCOLMINAとPLANTIAからのデータに基づき、経営で活用するためのノウハウの提供、および経営直結のものづくり戦略戦術作りと課題解決に向けた具体的なコンサルティングサービスを提供する。

今後3社は、生産性評価指標をIntelligent Dashboardに搭載し、オプション製品として提供していく予定である。

※ 設備総合効率、歩留り率、故障率、材料効率、など部門単位での達成度、損益性を評価するための指標。

プレスリリース提供:富士通

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