NEDO・NEC・NTTデータ・日立など、同一空域・複数事業者のドローン運航管理システムとの相互接続試験の環境を構築

国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)は、ドローンの運航管理システムの開発プロジェクトを推進している。

そして今般、NEDO、日本電気株式会社(以下、NEC)、株式会社NTTデータ、株式会社日立製作所(以下、日立)は、福島県、南相馬市、公益財団法人福島イノベーション・コースト構想推進機構の協力のもと、「福島ロボットテストフィールド」(福島県南相馬市・浪江町)において、同一空域で複数事業者のドローンが安全に飛行するための運航管理システムとの相互接続試験の環境を構築した。

具体的には、福島ロボットテストフィールドの総合管制室に、複数のドローン事業者が情報共有するための運航管理統合機能のサーバーを設置、稼働させたほか、先般公開した運航管理システムのAPI(※)に関する利用規約の整備などを行った。

これにより、NEDOプロジェクトに参画していない一般のドローン事業者でも、APIを介して同サーバーに接続することにより、運航管理システムとの相互接続試験を行うことが可能となった。

また、運航管理システムのうち、ドローン事業者により運用される「運航管理機能」は、「運航管理統合機能」が提供する複数のドローン事業者間で飛行計画(どの経路やエリアで飛行させるかの計画情報)や飛行状況(飛行中のドローンの位置、高度、速度などのリアルタイム情報)などの情報を共有するサービスを利用することで、同一空域で複数のドローン事業者がドローンを飛行させる場合でも相互の情報を共有でき、安全にドローンを運用することができる。

さらに、運航管理システムの運航管理統合機能に接続するためのAPIの仕様書を、2019年6月28日に公開しており、9月までに福島県南相馬市、名古屋市、大阪市で、運航管理システムへの相互接続試験に関するシンポジウムを順次実施し、運航管理システムの概要について説明したほか、相互接続試験への参加に関する相談会を実施している。

NEDO・NEC・NTTデータ・日立など、同一空域・複数事業者のドローン運航管理システムとの相互接続試験の環境を構築
運航管理システムの構成例

今後、NEDO、NEC、NTTデータ、日立は、2020年2月まで、運航管理システムのサーバーを稼働し、100フライト/時間・平方kmのドローンを飛行させる相互接続試験などを行い運航管理システムの機能検証を実施する予定である。

なお、この相互接続試験は、2017年11月22日にNEDOと福島県が締結したロボット・ドローンの実証等に関する協力協定、および2019年4月10日にNEDOと南相馬市が締結した福島ロボットテストフィールド等を活用したロボット関連人材育成等に関する協力協定に基づいて実施するものである。

※ アプリケーション・プログラミング・インターフェースの略。プログラムやソフトウェアの機能を共有する仕組み。APIをインターネット上で公開することで、国内外の事業者にサービスを提供することができる。

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