NXP、車載グレードのディープラーニングツールキットを発表

ディープラーニングは「従来型」コンピューター・ビジョン・アルゴリズムに対して、物体検出や分類でより優れた精度と保全性を提供することができるが、車載システムへのフル導入には、複雑さやコスト急増などの複数の障壁が存在する。

そこで、NXP Semiconductorsは、車載グレードのディープラーニングツールキット「eIQ Auto」を発表した。新ツールキットにより、ビジョン、ドライバー・リプレイスメント、センサ・フュージョン、ドライバー・モニタリングなどの新たな車載アプリケーションへのディープラーニングベースのアルゴリズムの適用を可能にする。

eIQ Autoは、ディープラーニング・アルゴリズムの各レイヤ向けに最適な内蔵コンピューティング・エンジンの選択機能にてプログラミングに必要な投資コストを低減することで、顧客による迅速な市場投入を可能にする。

この自動化された選択プロセスにより、他の組み込みディープラーニングのフレームワークと比較して、既存モデルでは30倍の性能向上を実現する。この性能は、開発期間と労力を低減しながら、使用可能なプロセッサ内蔵コンピューティングリソースを最適化することで実現している(※)。これにより、顧客は開発段階から厳格な車載標準に適合するAIアプリケーション量産実用化への迅速な移行が可能になる。

顧客はPCデスクトップ・クラウド・GPU環境上で、車載製品の開発が可能になり、サポートされているS32プロセッサ上に自身のカスタム・ニューラルネットワークを実装できる。eIQ AutoとS32Vの統合により、車載グレード・アプリケーションの開発におけるスタンダードと機能安全要件への準拠が可能だ。

eIQ Autoの推論エンジンは厳格な要件に従って開発されており、Automotive SPICEに準拠している。S32VプロセッサはASIL-CまでのISO 26262、IEC61508、DO 178をサポートする最高レベルの機能安全を提供する。

NXPのeIQ Autoと車載認証済みS32Vは、次世代車載アプリケーション向けに性能、安全性、品質の強固な基盤を提供する。eIQ Autoツールキットの構成は以下の通り。

  • 統合APIとランタイム・バックエンド選択が可能で、複数の実行オプションをサポート
  • 最も高効率のアクセラレータ上へのタスクスケジューリングによって性能の最適化が可能なA-SPICE準拠推論エンジン
  • 最新のCNN/ネットワークのサポート
  • 最適化されたレイヤとネットワークのライブラリ

※ NXPの社内ベンチマークに基づく。S32V234上のデュアルAPEX-2で駆動し、浮動小数点付きシングル・スレッドTensorFlow LiteモデルとeIQ量子化バージョンを使用して比較。

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