CYBERDYNE Omni Networks、LoRa対応冷蔵庫温度管理システム「LASシリーズ」を発売

従来の低消費電力の無線技術には、BluetoothやZigBeeなどがあるが、これらの電波は遠くまで飛ばず、1つの基地局でカバーできるエリアは狭く、km単位のエリアを全体的にカバーするには多数の中継器を設置する必要があった。

また、広域をカバーできる無線ネットワークとして3G/LTEがあるが、1回線あたり月々数百円の通信料金がかかり、大量のデバイスがネットワークにつながるIoTでは通信コストが大きく膨れ上がることや、デバイスごとに消費電力が大きいことが課題だ。

このような中、誕生したのが、「LPWA」だ。通信速度は100bps~数十kbpsと低速だが、km単位のエリアを1台のゲートウェイで集約できるため低コストかつ省電力を実現する。そのため、IoT向けの無線ネットワークとして期待が寄せられている。

他方、冷蔵庫の温度管理、記録、保守は、衛生管理や品質管理で、より厳密に確実に実施することが求められている。しかし、これまでは人が定期的に目視チェックしてきた。

そこで、CYBERDYNE Omni Networks株式会社は、LPWAの一種で省電力で広いエリアをカバーする無線技術であるLoRaに対応した冷蔵庫温度管理システム「LASシリーズ」を発売開始した。冷蔵庫の温度管理、記録、保守をLoRaネットワークで、コスト、システムを最適化し、作業を自動化する。LASシリーズの特徴は以下の通り。

  • 冷蔵庫の温度をリアルタイムで一元管理する。
  • 温度管理・記録・異常の検知と警報をすべて自動化し、スタッフの作業時間、負担を削減する。
  • 既存のネットワークは利用せず、温度センサー用に専用のLoRaネットワークを構築する。
  • 冷蔵庫、冷蔵ケースのメーカー、種類を問わず、簡単に後付できる。
  • 管理温度の範囲を超え異常温度を検出したら、電話とメールで警報を通知する。
  • 全国のどの拠点、どの冷蔵庫で異常が起きているか、離れた拠点や本部からも把握することが可能だ。
  • 温度管理だけでなく、LoRa対応のマグネットセンサー、人感センサーなどのセキュリティ用センサーも同一ネットワーク内に統合できる。

CYBERDYNE Omni Networks、LoRa対応冷蔵庫温度管理システム「LASシリーズ」を発売

製品の概要は以下の通り。

  1. ゲートウェイ「TLG」シリーズ 
    TLGシリーズは、各センサーからLoRaネットワークで送信されたデータを、3G/LTE、2.4GHz帯無線LAN、有線LANを使ってクラウドサーバーに送る屋内用ゲートウェイ。km単位のエリアを集約できるLoRa規格に準拠しており、1台で広範囲のネットワークを構築することができる。
  2. 温度センサー「LAS」シリーズ
    LASシリーズは、LoRaネットワークを通じて定期的(通常モードでは1時間単位)に環境温度をクラウドサーバーへアップロードする機能を持った温度センサーだ。5分間隔での温度測定を常時おこなっており、環境温度が設定した温度範囲外になると、温度異常としてクラウドサーバー経由でアラートを通知する。リチウム電池(2400mAh)2個を内蔵しており、1時間に一回の測定データ送信の場合、電池交換無しで約5年動作する。

    • 型番:LAS-603
      本体の底面には金属ケースに取り付けるためのマグネットを3個装備しているため簡単に設置することができる。
    • 型番:LAS-604
      センサー部分はプローブ形状になっており、業務用冷蔵庫内など電波の届かない場所に設置する際、センサー部分のみを庫内に設置することで対応することができる。
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