現在、多くの電力事業者では、気象や暦が類似している日の実績を考慮して独自に計算した電力需要予測を基に電力取引を行っている。このため、電力需要予測のより細かい修正には人手が必要であり、より精度の高い電力需要予測を行うためには豊富な経験知を持ったスタッフに頼らなければならないという課題があった。
株式会社ウェザーニューズは、独自のAI技術を用いた「電力需要予測システム」を開発し、同システムを用いた「電力需要予測サービス」の提供を開始した。
同システムは、電力会社が保有する消費電力など最新の実績データとウェザーニューズの気象データを取り込み、AIが30分毎に学習し続けることで電力需要を予測する。システム開発においては、住友商事株式会社と新電力事業者のサミットエナジー株式会社と共同で、同社の消費電力量などの過去データや需給計画策定の経験知を活用した。
サミットエナジーに同サービスを4月1日から運用開始したところ、導入から1週間で電力需要予測の計画の効率化によるコスト削減と前日での需要予測の精度向上が確認できた。精度検証によって同システムの有用性が高いことが認められ、サミットエナジーでの採用が決定した。また、予測精度の向上によって調達量が最適化されることで、環境負荷の低減にもつながると見込んでいる。
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