IDC、2019年国内ネットワーク機器市場はシスコシステムズがシェア51.6%でトップと発表

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IDC Japan株式会社は、イーサネットスイッチ、ルーター、企業向け無線LAN機器からなる国内ネットワーク機器市場について2019年のベンダーシェアを発表した。これによると、シスコシステムズが2019年も51.6%のシェアを獲得し、国内ネットワーク機器市場における同社の強さが浮き彫りとなった。

企業向け市場では、シスコシステムズは50%近いシェアを確保し、製品分野別でも企業向けイーサネットスイッチ、企業向けルーター、企業向け無線LAN機器のすべての市場でトップシェアを獲得している。

さらに、多くのベンダーがマイナス成長に陥った通信事業者向けネットワーク機器市場でも、同社の成長は傑出している。第4のMNO(Mobile Network Operator)として新規参入した楽天モバイルのネットワーク構築などが通信事業者向けルーターの売上増加に寄与し、同市場で70%近いシェアを獲得した。

2019年の国内ネットワーク機器市場で注目すべきベンダーは、シスコシステムズ以外にも存在する。ヤマハは、企業の中小規模拠点などに配備されることが多いSOHOルーター市場において、売上額で2桁成長を達成しシェアは50%に迫る。

また、アライドテレシスは、企業向け無線LAN機器市場で上位ベンダーの中では突出した成長でシェアを伸ばした。同社の無線LANを企業ネットワークの主役の一つに据えた戦略の転換と、その戦略を具現化する無線LANソリューションの拡充が、市場シェアの拡大につながったとIDCではみている。さらに、データセンター向けイーサネットスイッチ市場では、アリスタネットワークスがシスコシステムズに次ぐベンダーとして盤石な地位を確立している。

企業ネットワークにおいても「所有から利用へ」の動きは以前よりも強まっており、事業者はマネージドネットワークサービスの強化を進めている。

IDC Japan コミュニケーションズのグループマネージャーである草野賢一氏は、このような市場環境下において「企業向けネットワーク機器ベンダーは、マネージドネットワークサービス事業者向けビジネスを重視する製品戦略への転換を検討すべきである」と述べた。

続けて「企業のマネージドサービス志向の高まりに伴って、ネットワーク機器市場に対する影響力が強まる中で、マネージドサービス事業者に選ばれる企業ネットワークソリューションとは何か、といった視点での製品開発がこれまで以上に重要になる」と述べている。

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