AIoT のパワーを解き放て―― AIとIoTを統合したAIoTを今すぐ導入すべき理由とは?

東急不動産と鹿島建設、IoTを活用した都市型スマートビル/レジデンス「東京ポートシティ竹芝」を竣工

東急不動産株式会社と鹿島建設株式会社が国家戦略特別区域計画の特定事業として共同開発中の「東京ポートシティ竹芝」では、様々なテクノロジーを活用した都市型スマートシティの実現により、新たな国際ビジネス拠点の創出を目的とした複合再開発を進めてきた。

そして今般、東京ポートシティ竹芝の基幹を担う「オフィスタワー」が2020年5月29日、「レジデンスタワー」が2020年6月30日に竣工した。また、商業エリア「竹芝グルメリウム」には全21店舗のラインナップが決定し、9月14日に開業する。

オフィスタワーは、地上40階、地下2階建てのビルで、官民合築により店舗や展示室・ホール、スタジオ等の施設が備わっているほか、センシングデバイスとエッジ解析によりデータをプラットフォームに収集し、リアルタイムに処理・配信することができるスマートビルである。
東急不動産と鹿島建設、IoTを活用した都市型スマートビル/レジデンス「東京ポートシティ竹芝」を竣工
具体的には、ビル内施設の混雑状況や気温・湿度といった環境情報を配信するほか、AIカメラやWi-Fiデータから施設利用の傾向情報を分析し各店舗テナントへレポートを提供することで売上予測や在庫管理最適化を支援する。さらに、飲食店舗の空席情報を約30箇所のデジタルサイネージ上に配信し、施設内の混雑状況や外部の交通情報などのデータと連動して時間帯や空席率に応じた割引や限定クーポンをデジタルサイネージ上に配信することができる。
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これらの情報は、オフィスワーカーや来館者は、館内サイネージやWebサイト、メッセージなど様々な手段で情報を入手できるため、利便性・快適性向上が期待できる。また、データを活用した効率的なビル管理を実現する。

また、ソフトバンクロボティクス株式会社のロボット掃除機「Whiz」やSEQSENSE株式会社の自律移動の警備ロボット「SQ2」を導入して清掃業務、警備業の負担を軽減する。さらに、サービスロボット導入にあたって最大の課題であった上下階の移動を、三菱電機株式会社のロボット・エレベーター連携システムにより解決する。IoT技術を取り入れた通信方式により配車号機の通知、戸開閉情報や乗車/降車指示のやり取り、複数種/複数台ロボットへの対応が可能となる。
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1~3階、6階に展開する商業エリア「竹芝グルメリウム」では、オフィス社員や近隣住民が利用できるカフェやレストランがオープンする。Telexistence株式会社と東急不動産株式会社が共同で、陳列業務を担うロボットを導入した次世代型コンビニ「ローソン Model T 東京ポートシティ竹芝店」をはじめ、サラダボウル専門店やメキシコ料理店など様々なジャンルの飲食店が出店される。
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オフィスタワー26階部分には、緑に囲まれた憩いの空間としてスキップテラスを整備し、緑豊かな環境づくりを行うと同時に都市における生物多様性の取り組みを発信する。オフィスタワー8階では、東急不動産提供の会員制シェアオフィス「Business Airport Takeshibaを展開する。家具備付のサービスオフィスや電源・無線LANを完備した共用ラウンジ等が用意されており、メインオフィスやテレワークなど様々なビジネスシーンに利用できる。

一方のレジデンスタワーは、地上18階の計262戸で、スマートなライフスタイルをコンセプトにレジデンス、シェアハウス、サービスアパートメントの3タイプの住戸から成り立っている。入居者は顔認証とスマ ートロック機能によりエントランスからエレベーター、玄関までタッチレスでの行き来が可能だ。また、住戸内の家電・給湯器操作やラウンジの混雑状況確認など、レジデンスタワーの各種サービスを1つのアプリに統合した。

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レジデンスタワー
これまでのアプリ活用は、サービスごとに専用アプリが設けられ、入居者自らの設定操作や管理が必要だったが、ソフトバンク株式会社のグループ会社であるエンコアードジャパン株式会社が提供するIoTサービス「コネクト」をカスタマイズしたことで、レジデンスタワーが入居者に提供する20種類以上のサービス(共用施設混雑状況の可視化やエアコン、 照明、 給湯器、床暖房の操作等)を1つのアプリからワンタッチで利用することができる。

また、建物入り口や玄関に設置されている顔認証機能とEVシステムの連携により、タッチレスでストレスフリーな入館が実現するほか、スマートミラー(デジタル掲示板)やバーチャル・ウィンドウ(世界の風景配信)も導入する。
東急不動産と鹿島建設、IoTを活用した都市型スマートビル/レジデンス「東京ポートシティ竹芝」を竣工
さらに、株式会社ビットキーのbitlockシリーズ スマートロックが設置されていることで、ゲスト訪問時にはエントランスのドアや連動するエレベーターも一時的に利用可能な「相手・時間・回数」を指定した条件付きのデジタルキーを発行できる。これにより、ビットキーと連携している家事代行サービス「CaSy」や生鮮食品宅配等を不在時でも物理的な合鍵を渡すこと無く利用することができる。

共用施設には、スマートミラー完備でオンラインエクササイズが可能な「FITNESS ROOM」や、レーザーカッターなどのデジタル加工機や工具を使ってモノづくりが可能な東急ハンズプロデュースの「DIY LOUNGE」、在宅ワークをサポートする「WORK LOUNGE」(シェアハウス入居者限定)、趣味や娯楽を楽しめる共用ラウンジが備わっている。
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なお、レジデンスタワーの各住戸の賃料は以下の通り(全て管理費込み)。

  • プレミアムレジデンスおよびレジデンス:191,000円~726,000円
  • シェアハウス:143,000円~178,000円
  • サービスアパートメント:275,000円~780,000円

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