IDC、24年末までの国内5Gネットワークインフラストラクチャ市場は年間平均成長率54.6%で成長と予測

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IDC Japan株式会社は、国内5Gネットワークインフラストラクチャ市場予測を発表した。

国内でも2020年3月から商用5Gサービスが開始したが、5Gサービス向けネットワークインフラストラクチャへの投資は、2020年以降に急速に拡大するとIDCはみている。国内5Gネットワークインフラストラクチャ市場における2020年の市場規模は2,080億7,900万円で、2019年~2024年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は54.6%で拡大すると予測した。

5Gネットワークインフラストラクチャ市場を製品セグメント別でみると、RAN(Radio Access Network)が最大の投資先であり、2020年の5G向け全体の約85%を占める。国内5G RAN市場は、2019年~2024年のCAGR 52.6%で成長し2024年には2,939億6,400万円に達すると予測している。

5Gのトランスポートネットワークには、ルーターを中心とするパケットベースのネットワークが導入され始めている。5Gの真価を発揮するために必要とされるエンドツーエンドネットワークスライシングの実現や、オープンRANアーキテクチャにおけるフロントホール/ミッドホールの柔軟な構成に適しているためである。それを実現する国内5G向けルーター市場は、2019年~2024年のCAGRで43.2%、市場規模は2024年に338億2,200万円に達するとみている。

国内MNO(Mobile Network Operator)による5Gサービスの展開計画は、2019年4月に5G周波数が割り当てられた時点と比べて、前倒しの傾向が明らかになっている。そうした積極的な姿勢の一方で、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大の影響は、5Gサービス展開の懸念材料になっている。COVID-19の終息時期にもよるが、2020年~2021年における5Gサービスの浸透やサービス基盤整備に少なからず影響を与えるとIDCではみている。

5G向けネットワークインフラストラクチャへの投資拡大で活況を取り戻しつつある通信事業者向けネットワーク機器市場において、IDC Japan コミュニケーションズグループマネージャーの草野賢一氏は「通信事業者向けネットワークインフラストラクチャ市場は、通信事業者を頂点とするピラミッド構造から、ソフトウェアベンダーや半導体ベンダー、オープンソースコミュニティを含むベンダーと通信事業者が有機的かつフラットにつながる関係に変化してきている」と述べた。

続けて「こうした新たなエコシステムに適応し、関係性を構築できるかどうかが、ネットワーク機器ベンダーとしての競争力の差につながる」と述べている。

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