NECネッツエスアイ・GMOクラウド他5社、ビル統合管理システム「DBM」を用いた スマートビルディング実証実験を開始

人手による作業に頼り、莫大なコストがかかるビルの運営や保全・運用管理などのビルメンテナンスの国内市場規模は、約3兆9,952億円といわれており、人材不足や競争激化などの深刻な課題にも直面している。このような状況のなか、人件費率57.7%の「労働集約型」の低効率な業態でもあり、ビルメンテナンスは最もICT化の遅れている分野の一つといわれている。

スマートビルディング・ワーキンググループ(以下、スマートビルディングWG)では、業務の効率化と物件の価値向上を同時に実現できる「日本版スマートビルディング・アプリケーション・プラットフォーム」の導入立案を目指し、2018年10月より活動している。

2019年1月よりスマートビルディング管理の実証として、神奈川県のイノテックビル内にIoT向けLPWA通信規格「ZETA」の通信網とセンサーデバイスを設置し、オフィスビル等の建築物へのZETAの適用について検証を実施した。

このほど、その第2フェーズとして株式会社バディネット・株式会社ギブテック・GMOクラウド株式会社・アイティアクセス株式会社・株式会社テクサー・NECネッツエスアイ株式会社・他1社の7社は、スマートビルディングWGが実施するビル統合管理システム「FOURTH WALL DBM スマートビル管理システム(以下、DBM)」を用いたスマートビルディング実証実験に参画し、1次を2020年6月~9月、2次を2020年10月~2021年3月(予定)まで実施する。

DBMは、タスク管理システム、テナント管理システム、機器資産管理システム、3D空間可視化プラットフォームで構成されており、建物空間および建物内の人員、設備、テナント、および環境などの情報を可視化するシステムだ。

3D視覚化プラットフォームは、機器資産の視覚管理、遠隔位置特定、機器障害の分析および診断を実現する。異なるサブシステムおよびハードウェアデバイスと互換性があり、建物内のさまざまな機器およびサブシステムの運用および保守を集中的に監視し、資産および建物の「スマート化、統合化、およびデータの可視化」の管理を実現し、建物管理効率向上、運用コスト削減、資産価値向上に寄与する。

今回の実証実験では、イノテックビルに設置する各種センサーから得られるデータや情報をDBMに連携し、建物内のさまざまな機器およびサブシステムの運用、保守を集中的に監視する。これにより、建物管理の最適化、運用コスト削減、作業効率の向上のほか、取得したデータの分析により新たな価値を創造する、スマートビルディングの実現を実証する。

NECネッツエスアイ・GMOクラウド他5社、ビル統合管理システム「DBM」を用いた スマートビルディング実証実験を開始
DBM上のイノテックビル3Dイメージ
同実証実験における各社の役割は以下の通り。

  • バディネット
  • 「通信建設TECH」を用いた基地局(AP)、中継器(Mote)、各種センサーの設置計画策定・設置工事の実施

  • アイティアクセス
  • ZETA Cloud PlatformとDBM Cloudの連携

  • NECネッツエスアイ
  • Symphonict ZETA閉域プラットフォームサービスとの連携

  • ギブテック
  • 自社製基地局(AP)、中継器(Mote)の実機評価

  • テクサー
  • OCRカメラによるメーター検針との連携

  • GMOクラウド
  • メーター読み取りサービス「hakaru.ai」APIの連携

今後、スマートビルディングの実用化に向け、日本版統合型ビルディング・プラットフォームの全国展開を目指す。

Previous

デンソーウェーブ、IoT Data Server/IoT Data Shareの新拡張機能「Cloud Connector for Microsoft Azure」をリリース

ライオン、IoTハブラシ「クリニカ Kid’s はみがきのおけいこ」のテストマーケティングを開始

Next