ミスミ、中小製造業への支援策発表、7月中旬から新生meviyがスタート

3DCADで作った設計図面をもとに、自動見積もり、製造を行うことで、最短即日出荷が可能となるオンデマンド製造を実現する、ミスミのmeviy。

以前のIoTNEWSのインタビューでも、細かくできることを解説している。

ミスミが提案する、部品調達のデジタル革命「meviy」 ―ミスミグループ本社 吉田光伸氏インタビュー

今回の発表では、株式会社ミスミグループ 本社常務執行役員、3D2M企業体社長 吉田光伸氏(トップ画像)より、現状での到達点や、7月中旬にリリースされた新生meviyのこと、そして、人材不足に苦しむ中小製造業のための支援策についての発表があった。

現状のmeviyの到達点

リリース以来、meviyは、利用者が急拡大していて、すでに45,000ユーザが利用していて、350万アップロードの実績があるのだという。

ミスミのmeviy、中小製造業への支援策発表、7月中旬から新生meviyがスタート

経済産業大臣賞をはじめ、各種賞も受賞していて、新型コロナウイルスに際しては、医療物資製造のものづくり企業へ部品提供、PCR検査装置、製造装置、人工心肺装置の製造装置、マスク製造装置、フェイスシールドの治具などにも使われているということだ。

成長市場においても、自動車の車載用電池やモータ―関連で使われたり、半導体、物流、医療、ESGや巣ごもり需要など、多くの産業で使われているという。

ミスミのmeviy、中小製造業への支援策発表、7月中旬から新生meviyがスタート

製造業を取り巻く環境は激しく変化していて、マイクロソフトのサティア・ナディア氏も、「直近二か月で2年分のDXが行われている」とし、米国におけるECは直近3か月で10年分の成長もしている。

「こういった背景をどのようにチャンスとするのかが重要なのだ」と吉田氏はいう。

一方で、働き方改革のこともあり残業時間の上限が定められ、製造業の労働人口や労働時間は減少傾向にあり、これまでヒトで解決してきた生産性は、もはや期待できない状態だ。

そんな中、ミスミ独自の調査では、デジタルツールを活用することで業務効率化を図り、それをうまく使いこなした企業ほど好業績となり成長しているのだという。

ミスミのmeviy、中小製造業への支援策発表、7月中旬から新生meviyがスタート

そこで、meviyによる中小企業の支援を行うと発表した。

中小企業支援の内容

ミスミ、中小製造業への支援策発表、7月中旬から新生meviyがスタート

支援の内容は、meviyによる部品の無償提供を行う。申込法人あたり最大10万円分までを支援し、100法人まで受け付けるということだ。(2020年12月31日まで申し込み可能)

meviy、今後のビジネス展開

7月中旬から新生 meviyとしてリリースしているが、このバージョンではサイトのレスポンスが15倍に、アプリの開発・保守効率が4倍に向上したということだ。

これは、国内外の企業での利用を想定した際に、堅牢性と拡張性を担保することが重要であると考えたからだという。世界中で使われるとなると、膨大なトランザクションをどうさばくのか、様々な要望に対して次々とアプリケーションを追加するのに、対応しやすい構造であることが必要となるからだ。

そのために、事業者としてのアライアンス強化も行い、「グローバル化を前提とした、世界中の有力サプライヤーとも手を組みたい」と吉田氏は言う。

また、現在除去加工が中心となっている加工についても、「今後3Dプリンタなどの積層分野にも進出、加工の範囲も増やしたい」とした。

大田区の中小製造業の抱える悩みとmeviy

株式会社フルハートジャパン 代表取締役 國廣愛彦氏
株式会社フルハートジャパン 代表取締役 國廣愛彦氏

会の終盤、株式会社フルハートジャパン 代表取締役 國廣愛彦氏が登壇し、大田区の中小製造業の現状とmeviyの利用について、「図面をもらってモノを作るという時代は終わった。自社としてもソリューション提供をし始めている。」「meviyによって、複数部門にまたがって対応してた見積もり業務などにかかる時間が削減できた。」と述べた。

周辺の工場の状況としては、見積もりにFAXを使っていたり、デジタルツールの利用も使う企業と使わない企業で二極化している状態だという。

そんな中、國廣氏は、「デジタルツールを活用することによる時間の削減と、付加価値業務へのシフトが実現できた同社では、現在社員全員が3D図面を使えるように教育を進めている」ということだ。

こうした活動を通して、より一層の競争力が高まるのだろう。

最後に吉田氏は、「日本全体の製造業を強化したい、meviyをコロナ復興にも役立ててほしい」と述べた。

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