富士通とサイバーエージェント、医薬品の安全な配送を実現するオンライン服薬指導向け情報連携プラットフォーム構築に向けた共同実証プロジェクトを開始

近年、新型コロナウイルス感染症が拡大し、医療機関の受診が困難になりつつあることを鑑みた時限的・特例的な対応として、2020年4月10日に厚生労働省が発出した「新型コロナウイルス感染症の拡大に際しての電話や情報通信機器を用いた診療等の時限的・特例的な取扱いについて」を受け、国内の薬局やドラッグストアにおいてオンライン服薬指導の導入が進められている。

オンライン服薬指導後の医薬品の配送では、品質を確保しながら速やかに、かつ誤りなく医薬品を購入者に届けるために、配送から受領までの確実なデリバリー情報の管理が必要である。

しかし現在、薬局およびドラッグストアと各配送業者間はシステム連携が確立されていないことから、医薬品販売や配送に関わる各ステークホルダーは購入者の情報や医薬品の配送状況などの情報をそれぞれに直接確認しなければならないといった情報管理工数が課題となっている。

株式会社サイバーエージェント、株式会社MG-DX、富士通株式会社、株式会社富士通研究所は、オンライン服薬指導における安全・確実な医薬品の配送を目的に、ブロックチェーンを活用した情報連携プラットフォームを実現する共同実証プロジェクトを2020年10月1日~2021年9月に実施すると発表した。

同プロジェクトは、富士通研究所が開発したアイデンティティー流通技術「IDYX(IDentitY eXchange」を実装した情報流通・活用プラットフォームを用いることで、医薬品のオンライン販売に関わる薬局・ドラッグストア、配送業者、購入者といった異なるステークホルダー間において、購入者の属性情報や医薬品の配送状況などをセキュアに共有可能とする情報連携プラットフォームを構築する。

また、配送時の医薬品の位置情報や授受の把握を可能とするサービスモデル・運用モデルの検証に向けた、OTC医薬品(※)のデリバリーでの実証実験を実施する。

同プロジェクトにおける各社の役割は以下の通り。

  • サイバーエージェント、MG-DX
  • サイバーエージェントは、ブロックチェーン技術の研究開発組織「ブロックチェーンスタジオ」において、各ステークホルダーの間で購入者情報や医薬品配送状況を相互に連携する情報連携プラットフォームの仕様作成および構築を行う。また、MG-DXは、薬局・ドラッグストアや配送業者向けアプリの提供、および情報連携プラットフォームを実装した新サービスのビジネスモデル、運用モデルの検討を行う。

  • 富士通、富士通研究所
  • 富士通研究所は、異なる事業者が保有する購入者情報や医薬品配送状況などの属性データを、改ざん不能な電子証明書として連携可能にする「IDYX」を実装した実証システムを構築・提供し、富士通は、情報連携プラットフォームの運用モデルと技術の有用性を検証する。

今後4社は、2020年度中に情報連携プラットフォームの実用化に向けた技術とサービスモデルの検証を完了させる予定だ。

また、2021年度中に同プラットフォームの実用化を進め、得られた知見をもとにMG-DXが提供するオンライン服薬指導の実施支援サービス「AI薬師」への適用や新サービスの開発など、医薬品販売や配送に関わる各ステークホルダー間において医薬品の情報を安心安全に連携できるサービスの実現を目指す。

※ OTC医薬品:医師の処方がなくても薬局やドラッグストアなどで買える一般医薬品。

プレスリリース提供:富士通

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