三井不動産がモビリティ構想「不動産×MaaS」を始動、マンション住民向け複数交通機関のサブスクリプションサービスの実証実験を開始

各地域で必要とされるMaaSは、画一的ではなく、物件・地域ごとの特徴を踏まえたサービス提供が重要とされている。

三井不動産株式会社は、ヒト・モノ・サービスの「移動」に着目した「モビリティ構想」の一つとして、「不動産×MaaS」を始動すると発表した。その第一弾として、2020年9月12日~2021年1月31日に柏の葉エリアにて実証実験を実施しているが、2020年12月15日~2021年3月31日まで日本橋エリア、2020年12月21日~2021年3月31日まで豊洲エリアにおいても実証実験を開始する。

不動産×MaaSにおいては、地域個別に最適なサービスパッケージを提供する。三井不動産のアセットを含む、街の魅力コンテンツ(目的地)に向けて、個人最適な移動をMaaSで実現するという。また、将来的には、住宅に加えて各地域にある商業施設、オフィスなどを含めてMaaSの提供を行い、それぞれのコミュニティ間をつないでいくことで、都市の活性化と付加価値向上を目指すのことだ。
三井不動産がモビリティ構想「不動産×MaaS」を始動、マンション住民向け複数交通機関のサブスクリプションサービスの実証実験を開始
三井不動産がモビリティ構想「不動産×MaaS」を始動、マンション住民向け複数交通機関のサブスクリプションサービスの実証実験を開始

今回の実証実験では、柏の葉、日本橋、豊洲とそれぞれ特徴の異なるエリアで行い、各エリアに適したMaaSの提供を目指す。柏の葉は「都市近郊型」、日本橋は「都心型」、そして豊洲は「準都心型」のモデル都市として位置付け、提供サービスに必要とされる要件の検討ならびに検証を進める。

柏の葉では、サービス利用を促進・サポートすることを目的としてコミュニティマネジャーを配置した。トラブル発生時のサポートや、柏の葉エリアの普段は行くことの少ないお出かけスポットや、実証実験参加者限定のキャンペーンを企画・開催し、同サービスを通じた住民コミュニティ(生活圏)の拡張を促す取り組みを行っている。実証実験参加者からは、MaaSの利用で「習い事の選択肢が広がる」「徒歩圏内からシェアサイクル、カーシェアで遠出するようになった」との声があがっているという。
三井不動産がモビリティ構想「不動産×MaaS」を始動、マンション住民向け複数交通機関のサブスクリプションサービスの実証実験を開始
日本橋及び豊洲においては、商業施設連携施策として、実証実験参加者にコレド室町ならびにコレド日本橋のお買物券や駐車場無料券を配布する。また、柏の葉の実証実験で得たユーザーフィードバックを受けて、東京の実証実験ではユーザーの使い方に高い自由度を持たせたサブスクリプションプランを導入する。
三井不動産がモビリティ構想「不動産×MaaS」を始動、マンション住民向け複数交通機関のサブスクリプションサービスの実証実験を開始

同実証実験に導入したMaaSアプリ「Whim」は、目的地までの検索、予約、決済そして実際にモビリティに乗車するところまでを1つのアプリでシームレスに行うことができる。使用可能なモビリティは現時点で最大4種(カーシェア、シェアサイクル、バス、タクシー)あり、ユーザーの好みに応じて選択し、使用することができる。

同実証実験においては、これらのモビリティを月額定額制(サブスクリプション)のサービスとして提供し、ユーザーは多様な交通サービスを横断的に利用することができきる。また、各物件敷地内にはWhim会員専用のモビリティとしてカーシェアおよびシェアサイクルを設置することで、自己保有のモビリティ感覚で利用できる(設置可能な物件のみ)。同サービスは、MaaSレベル3(※)に位置付けられているとのことだ。三井不動産がモビリティ構想「不動産×MaaS」を始動、マンション住民向け複数交通機関のサブスクリプションサービスの実証実験を開始

※ MaaSレベル3:ウェーデンのチャルマース工科大学が提唱したMaaSを4段階に分類したうちのレベル3(複数の交通サービスを定額制で提供可能)に該当。

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