IIJ、「IIJスマートメーターBルート活用サービス」の正式サービスを提供開始

株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は、電力小売事業者やスマートメーターを活用したサービスを提供する企業向けに、Bルート(※1)の活用に必要なシステム基盤をワンストップで提供する「IIJスマートメーターBルート活用サービス」を、2016年4月1日より正式に提供開始する。

IIJでは、本サービスの正式提供に先行して2015年6月16日より、トライアル環境を提供している。約30社のトライアル利用を通じて機能改善・強化を行い、正式サービスでは、新たに売電量を把握するための逆方向定時積算電力量や瞬時電流値のデータ取得に対応し、太陽光等再生可能エネルギー発電ビジネスでの活用も可能となった。また、端末の接続状況を詳細に確認するため、スマートメーターの無線電波強度や取得データの欠損率を管理画面に表示する機能等を追加し、利便性強化を図っている。

■サービス概要
電力会社(一般電気事業者)が低圧需要家(家庭、店舗、事業所等の小規模施設)向けに設置を進めているスマートメーターには、一般電気事業者と接続するAルートのほかに、宅内のHEMS(※2)機器と接続するBルートがある。本サービスでは、Bルートに接続するゲートウェイ機器、端末の集中管理システム、およびスマートメーターから取得したデータを蓄積管理するクラウドシステム「PMS(Power Metering System)」をワンストップで提供する。

■ゲートウェイ機器
スマートメーターのデータをBルート経由で取得し、クラウドシステム「PMS」と通信を行う自社開発のサービスアダプタ製品。EMS(Energy Management System)コントローラを内蔵し、無線LANにも対応したルータ型のSA-W1と、Bルートデータ取得に特化したアダプタ型のSA-M0を用意している。

■PMS(Power Metering System)
IIJ独自開発技術のSACM(Service Adapter Control Manager)を活用することで、Bルート認証情報の設定や状態監視など各種作業を遠隔で行うことできるため、現地作業者による端末の設置・設定業務などの負荷を大幅に低減できる。さらに、メーターデータ管理システムの機能として、需要家ごとの取得データの確認や全需要家の横断的なデータ確認が可能。また、収集したデータを活用するためにREST APIでのサーバ間連携機能を標準提供する。

本サービス提供開始にともない、新たに追加した機能は以下のとおり。

■取得可能なデータを追加
新たに、逆方向定時積算電力量、正方向積算電力量、逆方向積算電力量、瞬時電流値 にも対応し、太陽光発電での売電量を把握するなど、より多彩なデータ活用が可能になる。

■PMS(Power Metering System)の利便性を強化
ゲートウェイ機器の横断的な接続状況管理の利便性向上のため、ダッシュボード画面上で、各端末でのイベント状況や接続状況の把握が可能となった。また、ゲートウェイ機器個別の管理画面には、スマートメーターの無線(Wi-SUN)電波強度やデータ欠損率の表示機能を追加した。

2016年度に50社の受注を目指すという。

2016年度中に、高圧需要家(工場、ビル等の大規模施設)向けスマートメーターBルートに対応し、リアルタイムで使用電力値を表示するデマンド管理機能を追加していく予定。トライアル環境は、本サービスの有用性や実用性を事前に検証する目的で、今後も利用可能だ。

・サービスの詳細は下記
http://www.iij.ad.jp/biz/smart-meter/

(※1) Bルート:スマートメーターと建物内のHEMS(家庭向けエネルギー管理システム)やBEMS(ビル向けエネルギー管理システム)のコントローラを繋いでいるルート。様々なデータを元に省エネ化やデマンドレスポンスへのきめこまかい対応が期待されている。
(※2)HEMS(Home Energy Management System):家庭向けのエネルギー管理システム。家電や電気設備をネットワーク接続することで、住宅のエネルギー管理が行える。

【関連リンク】
株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)

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