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セキュリティ > 大日本印刷、「FeliCa」に対応した指紋認証による生体認証カードを開発
近年、国内外で、キャッシュレス決済の比率が高まると同時に不正利用の被害も増えており、より厳重な本人認証の必要性が強まっている。特に生体情報による本人認証については、PINコード(パスワード)の入力や2次元コードなどと比べてセキュリティ性が高く、かつ忘れることがない情報であるため、有力な手段として注目されている。
また、独立行政法人情報処理推進機構「情報セキュリティ10大脅威」によると、組織の情報管理のルールを守らずに機密情報の持ち出しや悪用を行うなど、内部不正による情報漏えいが増えており、企業における厳格な入退室管理へのニーズが高まっている。
大日本印刷株式会社(以下、DNP)は、国内の電子マネーや社員証などで普及している非接触ICカードの技術方式「FeliCa」に対応した指紋認証による生体認証カードを開発した。同カードは、指紋認証によるセキュリティと利便性を兼ね備えており、既存のFeliCa対応のカードリーダーを改修することなく、高セキュリティでの入退室管理や電子マネー決済を行うことができる。詳しい特長は以下の通り。
- なりすまし行為を防止
高いセキュリティを求められるオフィスや工場等への入退時や電子マネーの決済時などに、FeliCaカードに搭載された指紋センサーで登録した個人が指で触れながらカードをリーダーにかざすことで、認証や決済などが可能になる。厳格な情報管理や勤務管理に用いる社員証や、高額な残高をチャージした電子マネーカード等を他人が手にしたとしても、指紋による本人認証ができず、なりすましによる悪用を防止する。
- 特別な追加装置やシステム開発の必要がなく、導入が可能
FeliCaカードに搭載された指紋センサーで個人を認証して入退管理や決済等を行うため、追加の装置やシステム開発の必要がなく、既存のカード運用システムで利用が可能だ。これにより、大規模な導入コストをかけることなく、短期間で高セキュリティの環境構築が可能になる。
- 指紋データを保存するためのサーバ構築が不要
指紋データはカード内に登録・保存されており、利用時の指紋認証もカード内で完結するため、指紋データを保管するためのサーバを構築する必要がない。企業側で指紋データなどの個人情報を持つ必要がないため、情報漏えいのリスクもなく管理負荷を軽減する。
指紋認証による開錠
センサーに指紋をあてていないため開錠できない
今後DNPは、2021年2月より同カードを使った社内での実証実験を行い、その後、2021年度内に製品の提供を開始する予定としている。
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