NTTデータ、健康管理のためのスマートフォンカメラによるバイタルデータ測定技術の有用性検証を発表

株式会社NTTデータは、2002年から、企業の産業保健業務や健康経営を支援するクラウド型健康管理ソリューションHealth Data Bank(ヘルスデータバンク)の運用を行っている。

昨今、在宅勤務の増加などの働き方変革に伴い、これまで「接触」を前提としていた社員健康管理のあり方も変化が求められている。

NTTデータは、そうした働き方の多様化に合わせた健康管理への対応を図るため、2020年8月~10月に、非接触型バイタルデータ測定技術(スマートフォンカメラでの顔撮影によるバイタルデータ測定技術)の検証を行い、Health Data Bank上の一機能として提供可能であることを確認した。

2020年下期に、様々な業界の企業に対して同技術を活用した「バイタル測定サービス」を提案したところ、企業の社員健康管理だけでなく、各企業における顧客接点強化や商品開発等のニーズにも対応できることが分かった。

そこでNTTデータは、保険、スマートシティなど複数業界の大手企業と連携し、クラウド型健康管理ソリューションHealth Data Bankの「バイタル測定サービス」の有用性検証を、2021年4月26日より開始することを発表した。

「バイタル測定サービス」は、スマートフォンカメラでの顔撮影により測定した心拍数、ストレスレベルなどの推定値を活用して、「個人の健康管理」や「企業の社員ストレスケア、顧客接点強化」などを支援するサービスだ。

今回の検証では、各企業がそれぞれのユースケースで同サービスを試行運用し、実業務における有用性が検証される。

NTTデータは検証結果を踏まえ、2021年7月を目途に同サービスの商用提供を開始する予定だ。

Health Data Bank「バイタル測定サービス」の概要

スマートフォンカメラの顔撮影で測定したバイタルデータの推定値に基づき、「個人の日々の健康管理」や「企業の社員ストレスケア、顧客接点強化」などを支援する。

個人(社員、顧客など)は、スマートフォン上にダウンロードした「バイタル測定アプリケーション」を使用し、スマートフォンカメラで顔を撮影してバイタルデータの推定値を測定する。アプリケーションの画面上に表示される測定結果や推移グラフを参照することで、自身の健康状態を過去の履歴とともに確認することが可能となる。

企業は、Health Data Bankのデータベースで管理されている測定結果およびその他の情報(ストレスチェックやパルスサーベイの結果など)より高ストレス者を抽出し、業務見直し等の改善アクションに繋げることで、ストレスケアを要する社員の早期発見・対応が可能だ。

また、Health Data Bankのデータベースで管理されている測定結果等と自社で管理している顧客情報等を組み合わせて分析することで、顧客の健康状態に応じた最適商品のリコメンドや商品効果のモニタリングなどを実施することができる。

有用性検証の概要

目的

具体的なユースケースでの「バイタル測定サービス」の使い勝手や有用性の検証

期間

4月26日~6月30日

検証内容

保険、スマートシティなどの複数業界の大手企業と連携し、「バイタル測定アプリケーション(パイロット版)」の使い勝手、およびそれぞれのユースケースにおける「バイタル測定アプリケーション(パイロット版)」の測定結果等活用の有用性といった観点について検証を行う。

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