ファーウェイは6月24日、オランダ・アムステルダムで開催された5G World Summit 2015において、無線インターフェースに関する新技術をはじめとする5G(第5世代携帯電話)技術のイノベーションに向けた継続的な取り組みと業界への貢献が評価され、「Biggest Contribution to 5G Development(5G開発への最も優れた貢献)」賞を受賞した。
また、同時開催のLTE World Summit 2015において、同社のCloudEdge パケットコア・ネットワーク・ソリューションが「Best NFV/SDN Solutions(最優秀NFV/SDNソリューション)」に選ばれた。
ファーウェイは下記のようにコメントをしている。「モバイル・ブロードバンドやIoTの急激な発展に伴い、近い将来、人と人、人とマシン、マシン同士の通信は膨大な規模となり、それに伴い実世界とデジタル世界とが融合していくと予想されています。
2020年までには「すべてがつながった」世界が現実のものとなり、5Gシステムがそれを実現する中心的な技術となる見込みです。
そうしたことから、標準化は2016年からとまだ先であるにもかかわらず、5Gを実現する技術は早くから大きな注目を集め、5Gで求められる10ギガビット/秒のスループット、1ミリ秒以下の遅延、1,000億の接続をどのように実現していくかが重要な課題となっています。ファーウェイは2G/3G/4Gにおける豊富な経験を活かして5Gに関する業界最先端の研究を進めており、このたび5G関連の研究において業界初となる同賞を受賞しました。」
また、ファーウェイ 通信事業者向けネットワーク事業グループ ワイヤレス・ネットワーク部門最高マーケティング責任者の楊超斌(ヤン・チャオビン)は次のように述べている。「5G関連では初となる本賞の受賞にあたり、審査委員、業界関係者、5G World Summitを主催するインフォーマ・テレコム&メディアの皆様にこの場を借りて御礼を申し上げます。5Gにおけるイノベーション、標準化、業界全体の連携を促してきたファーウェイの取り組みが評価され、嬉しく思います。
当社は2009年に5Gの研究に着手して以降、新しい無線インターフェース技術、新たなアーキテクチャ、世界最高のスループットを誇るテストベッドなど、5Gシステムをエンド・ツー・エンドでサポートする数々のイノベーションを成し遂げてきました。これからも業界全体と緊密に協力しながら、グローバルな標準の策定とWin-Winな産業バリューチェーンの実現に向けた取り組みを続けていく所存です」
英調査会社オーバム(Ovum)の主席アナリストであり、今年度のアワード審査員を務めたディミトリス・マブラキス(Dimitris Mavrakis)氏は、次のように述べている。「ファーウェイは多大な努力と資金を5Gに注ぎ込み、研究開発、特に無線インターフェースとテストベッドの開発において大きく前進しています。今回の受賞は同社のイノベーションと研究開発に対する優れた取り組みや標準化活動が評価されたものです」
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