大和ハウス工業・花王など、AI搭載の自動運転フォークリフトを活用したトラックの積卸し自動化に関する共同実証事業を開始

運輸部門の最終エネルギー消費量は産業部門に次いで多いため、サプライチェーン全体の輸送の効率化を進めることにより、省エネ化を図ることが重要となっている。

現在、物流業界でのトラックドライバーやフォークリフト運転者等の労働力不足が課題となっており、物流施設内での省人化と発着荷主間で連携した輸送の効率化が必要となっている。また、物流施設間の輸配送においては、物流施設の「入荷」と「出荷」のタイミングにトラック運行を連携させることで待機時間の削減等のさらなる効率化が求められている。

一方、物流施設内の業務においては、荷物のピッキングや無人搬送車(AGV)等、一部の自動化は進んでいるものの、物流施設の「入荷」と「出荷」においては作業が複雑なため、未だに大半が人手作業で行われている。

大和ハウス工業株式会社とイオングローバルSCM株式会社、花王株式会社、株式会社日立物流、株式会社豊田自動織機の5社は、経済産業省資源エネルギー庁公募事業である令和3年度「AI・IoT等を活用した更なる輸送効率化推進事業」(※)において、物流施設でのAIを搭載した自動運転フォークリフト等を活用してトラック運行と連携させることで、荷役効率化・物流効率化・省エネ化に取り組む共同事業の提案が採択され、交付決定された。

5社は、サプライチェーンの結節点であるトラックの積卸しを自動化するために、AIを搭載した自動運転フォークリフトの実用化を目指すとともに、荷主間の計画的かつ効率的なトラック運行を実現することで、サプライチェーン全体の効率化・省エネ化に取り組む実証事業を2021年9月より行う。
大和ハウス工業・花王など、AI搭載の自動運転フォークリフトを活用したトラックの積卸し自動化に関する共同実証事業を開始

大和ハウス工業・花王など、AI搭載の自動運転フォークリフトを活用したトラックの積卸し自動化に関する共同実証事業を開始
事業期間は2023年度(~2024年3月)までの複数年度で計画され、2021年度は核となるトラックの積卸しの自動化技術の確立を目指して活動するとしている。

2022年度には、共通システムとの連携・積卸しにおけるスワップボディコンテナ(※2)の有効活用、AIを搭載した自動運転フォークリフトの前後の工程にパレタイジングロボット(※3)を活用し自動化の範囲を広げることで、さらなる効率化を図ります。2024年度には、AIを搭載した自動運転フォークリフトを活用した効率化、省エネ技術が広く普及するよう実証や検討を進める。

※1 AI・IoT等を活用した更なる輸送効率化推進事業:新技術を用いたサプライチェーン全体の輸送効率化推進事業、トラック輸送の省エネ化推進事業およびビッグデータを活用した効率的かつ適切な自動車整備による使用過程車の省エネ性能維持推進事業。
※2 スワップボディコンテナ:車体と荷台が分離でき、分離中に荷役作業の実施が可能な車両のこと。
※3 パレタイジングロボット:荷積み(パレタイズ)や荷卸し(デパレタイズ)の作業を行うロボットのこと。

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