AIoT のパワーを解き放て―― AIとIoTを統合したAIoTを今すぐ導入すべき理由とは?

三井不動産とUDCKタウンマネジメント、エッジAIカメラを柏の葉スマートシティに導入

公・民・学連携で街づくりを推進している柏の葉スマートシティは、2020年末時点で人口1万人を超えており、人口が増え街の規模が大きくなるにつれ、駅前の混雑といった課題や防犯や見守りに対する住民のニーズが高まってきている。

三井不動産株式会社と一般社団法人UDCKタウンマネジメントは、柏の葉キャンパス駅周辺にエッジAIカメラ(※1)を29台導入し、住民の安心・安全・快適な暮らしを提供する新たなエリアマネジメント活動を開始する。

同取り組みは、株式会社クリューシステムズが提供するAIカメラを柏の葉キャンパス駅周辺に25台、調整池のアクアテラスに4台設置し、ニューラルポケット株式会社のAI画像解析技術を活用したリアルタイム画像分析により、通行人の異常行動や立ち入りの検知、ならびに人流分析を行う。得られたデータを活用することで、柏の葉スマートシティにおける安心・安全・快適な暮らしへ役立てていく。

  • 柏の葉キャンパス駅周辺エリアにおける異常行動検知(2022年4月より運用開始予定)
  • 柏の葉キャンパス駅西口・東口周辺エリアにおいて通行人の異常行動(倒れる、うずくまる等)や凶器をAIカメラで検知した場合、柏の葉キャンパス駅周辺街区を管理する警備員へ自動でメールが送信され、現場確認までのロスタイムを削減し事故防止活動を強化する。異常行動検知は、2021年9月~2022年3月は試験期間として現場で検証を行う。検証期間中は平日日中帯での意図的な検証を実施するのみで、警備員の駆け付けは行われない。

    異常行動の検知においては、物体認識と行動識別を組み合わせることで、倒れる・うずくまる等の事象を方向によらず高い精度での検知が可能となった。また、凶器検知では独自にCGシミュレーションを活用し多様なデータを学習させた物体認識により、夜間でも高いAI検知精度を実現したという。

    三井不動産とUDCKタウンマネジメント、エッジAIカメラを柏の葉スマートシティに導入
    (例)倒れ、うずくまり時の検知画像
  • ・アクアテラスエリアにおける立ち入り検知(2021年9月より運用開始)
  • 雨天に伴うアクアテラス(調整池)の増水時や夜間の立ち入り禁止帯などにおける人の立ち入りをAIカメラにより検知する。立ち入りを検知した場合、柏の葉キャンパス駅周辺街区を管理する警備員へ自動でメールが送信され、現場確認までのロスタイムを削減し事故防止活動を強化する。

  • 人流分析(2021年9月より運用開始)
  • 柏の葉キャンパス駅周辺およびアクアテラス周辺の人の年齢性別判定や人数カウントを実施し、分析データをイベント企画や街づくり検討等に活用する。また、AIカメラで取得した人流データを含む街のデータは、業種・業界を横断してデータの連携を可能とするプラットフォーム「Dot to Dot」を利用しデータ利用者へ連携することを検討している。大学や研究機関、事業者へ街のデータを連携することで、街づくりに寄与する研究や新たなサービスの創出などが期待できる。

なお、カメラ側で映像の分析とデータ変換を行うことができるエッジAIカメラを採用し、撮影された映像はリアルタイムで特定の個人を識別できないデータに加工するため、個人のプライバシーを侵害するようなデータの取得・保管はされないとのことだ。また、今回はAI解析によって事象を検知した際にはカメラ位置情報と検知内容をテキストでメール送信するため、撮影画像データの転送は行わない。

※ エッジAIカメラ:カメラに内蔵されたAIで映像・画像の分析を行い、分析結果をサーバーへ送信することで処理スピードの向上や映像・画像の漏洩リスク低減を目的としたカメラ。

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