PID制御は、誤差が発生してから制御量を後追いで調整する制御(フィードバック制御)である。そのため、急激な外乱等の影響を避けることが難しい、収束までに時間が掛かるといった課題がある。フィードフォワード制御という先回りで調整する制御もあるが、調整が複雑であり、予測モデルを構築する必要がある。
この予測モデルにAIを用いることで、より高度な制御を実現する手法が「AI-PID制御」である。AI-PID制御では、AI予測器が将来の出力値を精度良く予測することが前提となるが、制御対象の特性が経年劣化等により変動すると、古いデータで構築したAI予測器の精度が低下し、制御性能まで劣化する懸念がある。予測精度を保つには、新しいデータでAI予測器を作り直し、再びチューニングする必要があるが、運用コストが課題となっている。
エッジAIアルゴリズムを開発・提供する株式会社エイシングは、AIを用いてPID制御を高度化する「リアルタイム学習 AI-PID制御」に関する特許を取得した。
同特許は、インターネットに繋がない状態であっても、PID制御にAIを搭載することで設備を知能化し、制御を高度化させるための技術である。また、運用中もデータを学習することで、AI予測器の劣化を防ぐ。この特許技術により、生産設備における運転開始直後の立ち上がりロスの低減や、加工精度の維持・向上に寄与する。
「リアルタイム学習」をすることにより、AI予測器の精度劣化を回避
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