凸版印刷、製造DX支援ソリューション「NAVINECT」でRFIDを活用した生産実績管理機能を提供開始

インダストリー4.0におけるスマートファクトリー化に向けた製造現場のDXは、企業の競争力向上の手段として課題となっている。デジタル化した製造現場のデータは、生産性向上から工場経営のマネジメントまで、様々な形での活用が期待されている。

凸版印刷株式会社は、製造現場のIoT化やDX化を支援するオンプレミス型の製造DX支援ソリューション「NAVINECT」を2019年4月より提供しているが、これまでDXへの第一歩として、現場の基礎情報となる生産実績情報を紙ベースでの管理からデジタルデータへの管理に移行し、それを基幹システム(ERP)へ連携して現行運用からスムーズに移行させたい、という要望が寄せられていた。

このほど凸版印刷は、NAVINECTにRFIDを活用することで生産情報のデジタル化を行い、製造工程の進捗をタイムリーに見える化する機能を追加し、工程管理の質を向上させるとともに管理業務の省力化を可能にする生産実績管理機能として、2022年3月上旬より本格的に提供を開始する。

凸版印刷、製造DX支援ソリューション「NAVINECT」でRFIDを活用した生産実績管理機能を提供開始
(左)ソリューション全体像、(右)使用状況事例
同機能は、生産の日程計画や、生産指示情報を導入企業の基幹システムから受信し、それらの指示情報に対する生産実績情報をERPに送信することで、各システムへの2重入力作業が不要となる。また、指示書にRFIDを貼付し、製造開始時に指示書を指定ホルダーに挿入することで、生産開始情報を自動で取得が可能となる。生産終了時に次工程に指示書をまわすため、指定ホルダーから抜き取ることで終了情報も自動取得する。
凸版印刷、製造DX支援ソリューション「NAVINECT」でRFIDを活用した生産実績管理機能を提供開始
さらに、従来のRFIDタグでは、RFIDタグを重ねると読み取れないという欠点があったのに対し、同システムにおいては製造指示書など複数の書類を重ねて読むシーンを想定し、積層型RFIDを採用している。積層型RFIDを使用することで30枚程度の一括読取が可能だ。そのほか、初工程~生産完了までの全工程における生産進捗情報をタイムリーに把握することができる。

RFIDを活用して手入力作業を極小化することで、生産実績情報の効率的なデジタル管理が可能になる。また、それらデータを用いた製造工程の進捗情報の見える化、顧客企業の基幹システムへのデータ連携機能をセットで導入することで、管理業務の省力化・精度向上に貢献する。

今回の本格提供に先立ち、第一弾として株式会社上村エンタープライズの樹脂・精密機械加工工程での実績管理システムに採用されている。

今後凸版印刷は、NAVINECTと、NAVINECTの主要なアプリケーションを手軽に導入できるよう汎用化しクラウド上で提供する「NAVINECTクラウド」を、製造業を中心に様々な企業に対して提供し、2023年までに100社への導入を目指す。

なお、同システムの費用は500万円~(ハードウェア、立上げ費用別途)となっている。