OKIとQTnet、ネットワーク等の機器を操作や制御する「運用保守自動化システム」の実証実験を開始

昨今、IoTの普及により通信サービスの重要性が増しており、通信事業者は、万一の障害発生時には迅速かつ正確に復旧対応することが求められている。その一方で、通信機器の高度化や操作の複雑化などにより多岐にわたる技術力が求められ、運用保守の負担増加が課題となっている。

沖電気工業株式会社(以下、OKI)と株式会社QTnetは、運用保守作業での人的リソースの負担軽減や作業時間の削減を目的に、「運用保守自動化システム」の実証実験を開始した。

同システムは、OKIの通信事業者向けサービスプラットフォーム「CenterStage NXシリーズ」に、運用保守業務に必要となる作業の定型化や自動化の機能を搭載した。運用保守時に必要となる各種操作や制御をあらかじめシナリオとして設定をしておき、万一の障害発生時には、シナリオに従った復旧処理を自動かつ迅速に実施することで、サービス停止時間を低減する。CenterStage NXシリーズだけではなく、他社製ネットワーク機器製品の制御も可能だ。

また、定期保守作業においては、事前の準備時間が削減されるとともに、人為的な作業ミスが減ることで通信サービスの品質維持・向上が期待できる。

さらに、SNMP(※)トラップを受信し、トラップに応じたシナリオを記述することで、障害発生時のログ収集、復旧処理などの処理を自動的に実行させることができるほか、繰り返し使用する複数のデータ収集作業を1つの「作業群」として定義し、その作業群の組み合わせをシナリオから呼び出すことでメンテナンスを容易に実現するという。

加えて、専門知識がない保守員でも対応できるように、MicrosoftのExcel形式で条件分岐を記述してマクロ処理によりコード化する機能を提供する。作業群の定義には応答結果に応じた条件分岐など複雑な処理の記述も可能だ。

OKIとQTnet、ネットワーク等の機器を操作や制御する「運用保守自動化システム」の実証実験を開始
運用保守自動化システム 動作イメージ
※ SNMP(Simple Network Management Protocol):IPネットワーク上に接続されている機器(ルーターやスイッチ、サーバーなど)を、ネットワーク経由で遠隔から監視および制御するための通信方式。