ワイズキー、インサイドセキュアのIoT向け集積回路/半導体事業を買収へ

【概要】
■IoTのための包括的で信頼できるエンドツーエンドのサイバーセキュリティープラットフォームを実現
■補完的製品がクロスセリングの大きな機会を提供
■総額1300万スイスフランで買収し(正味の支払い現金額を含む)、現金とワイズキーが発行するコンバーチブルノートで支払い

 

サイバーセキュリティーのワイズキー・インターナショナル・ホールディング・リミテッド(以下、ワイズキー)は、モバイル/接続機器向け組み込みセキュリティーソリューション企業であるインサイドセキュアから、IoTのための集積回路ソリューションと半導体事業を買収する意向であると発表した。

予定している本買収と技術統合により、IoTのための包括的で信頼できるエンドツーエンドのサイバーセキュリティープラットフォームが実現する。サイバーセキュリティーの分野でワイズキーが提供する製品とサービスは、認定を取得したハードウエアとソフトウエア、システム認定、プロビジョニング、さらにサービス管理までを含む。

取引の対象範囲は、製品、技術、顧客との契約、特定特許の移転となる。さらに具体的には、力強い成長を見せているIoT市場向けのセキュアな集積回路の開発・販売に関連する資産のほか、研究開発、販売、マーケティング、サポートに携わる全チームの移転だ。買収するインサイドセキュアのIoT、偽造防止、ブランド保護、EMV決済カード、セキュアなアクセスを対象とする事業は、2015年に見積もり売上高(未監査)として3360億米ドルを生み出している。インサイドセキュアの現行の製品と開発プロジェクトについては、既存顧客にサポートとソリューションを継続的に提供し、顧客のスムーズな移行を保証する。

ワイズキーは取引完了時に、現金対価として200万スイスフランを支払い(正味の支払い現金額)、ワイズキーのクラスB株式に転換可能なコンバーチブルノート1100万スイスフラン相当を発行する。コンバーチブルノートの満期は9カ月、クーポンレートは2%で、2カ月の売却禁止期間後は、インサイドセキュアの選択により、自由に取引可能なワイズキーのクラスB株式に転換できる。ワイズキーはコンバーチブルノートを現金で買い戻す権利を有し、インサイドセキュアはコンバーチブルノートの元本金の最大30%を現金で要求できる。

株式および資産の購入契約は、フランスにあるインサイドセキュアの労使協議会との慣例的な情報入手・協議のプロセスの完了をもって締結される見通しで、さらに慣習的な契約締結と取引完了条件に従います。買収契約の締結と取引完了は、2016年第3四半期なる見通しだという。

 

IoTのための包括的で信頼できるエンドツーエンドのサイバーセキュリティープラットフォームを初めて実現

ワイズキーのソリューションにより、IoT機器は相互認証・アイデンティティー・完全性を基盤とするトラステッドネットワークに、自らを組み込めるようになる。この信頼できるサイバーセキュリティープラットフォームは、識別済みアイデンティティーと有効な完全性レポートを提供できるIoT機器に限り、このトラステッドコミュニティー内のピアデバイスとの通信を可能にする。

インサイドセキュアの集積回路により、ワイズキーの暗号化ルート・オブ・トラスト(RoT)とデジタル証明書を、通信の暗号化と機器の認証で最高レベルの認定を取得したハードウエアのボールトにホストできるようなる。さらに、現在世界で25億台以上の機器に組み込まれ、大規模に導入されているワイズキーのRoTを活用する。これらの機器は誘導電力で動作する強力な暗号化機能の恩恵を受けており、あらゆる種類のIoT製品で導入可能だという。

 

急成長するIoT市場に対応

ネットワークに接続して自動化された何百万台もの機器や装置を認証して、遠隔管理する機能が普及している。工場の作業場から病院の手術室、家庭まで、冷蔵庫から腕時計、ウエラブル、ワインボトルまでのあらゆるものがインターネットを介して接続され、通信している。

マーケッツアンドマーケッツが公表した報告書によれば、モノのインターネットのセキュリティー市場は、2015年の68億9000万ドルから2020年には290億ドル近くへと成長する見通しのため、今後5年間の年間成長率は35%に達する。大規模に導入されているこれらのコネクテッドオブジェクトは、定期的な攻撃の対象となっているため、エンドツーエンドの信頼できるサイバーセキュリティーソリューションへの大きなニーズが生まれている。

 

同取引では、ワイズキーの財務顧問をACXITキャピタル・パートナーズが単独で務め、ワイズキーの法律顧問をマクダーモットとホンバーガーが務めている。

 

【関連リンク】
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