NEC、「顔認証ソフトウェアを用いたチケット本人確認システムの開発」で人工知能学会現場イノベーション賞・金賞を受賞

NEC情報システムズとNECは、株式会社テイパーズとともに、「顔認証ソフトウェアを用いたチケット本人確認システム(注1)の開発」で、2015年度人工知能学会現場イノベーション賞・金賞(注2)を受賞した。

「現場イノベーション賞」は、実生活やビジネスの現場における実問題に関して、人工知能技術により解決した事例を学会として評価した上で、その研究開発を遂行した個人や団体を表彰するものだ。

今回受賞したシステムは、2014年7月に日産スタジアムで開催されたももいろクローバーZの「桃神祭」以来、B’z、福山雅治、Mr.Children、 BABYMETALなどの人気アーティスト等、様々なコンサートで利用されており、コンサートのチケット転売防止や来場者の円滑な入場に貢献している。

 

背景

近年、イベントやコンサートのチケットについて、ネットオークションや個人による売買が一般化している一方で、転売トラブルや違法転売行為の増加が問題となっている。この問題を解決するために、会場でのチケットの当日発券や発券時の来場者の本人確認などの対策が進みつつある。

従来、チケット発券時の本人確認は、チケット購入者の氏名と来場者の顔写真付き身分証を用いて、係員が目視で行っているが、身分証の貸し借りや偽造による転売チケットでの入場を防ぐため、本人確認の徹底には手間や時間がかかっていた。

今回受賞したシステムは、顔認証ソフトウェアを用いて効率的かつ正確に本人確認を行い、転売チケットによる不正入場を防止するものだ。

 

チケット本人確認システムの特長

同システムは、NEC情報システムズがNECの顔認証ソフトウェア「NeoFace(R)」とカメラ搭載のタブレット端末を用いて開発し、テイパーズの協力のもと、有効性を確認したもの。

顔認証による本人確認で転売チケットによる不正入場を防止

チケット購入時にWeb上の会員ページなどで登録した購入者の顔画像と、イベント当日に会場においてカメラ搭載のタブレット端末で撮影した来場者の顔画像を照合することで、本人確認を実施。これにより、来場者の正当性を確認すると共に、転売チケットによる不正入場を防止。

大規模イベントに対応

カメラ搭載のタブレット端末にチケット購入者の顔画像から特徴量を抽出したデータベースを事前に登録。端末の台数をイベント規模に応じて用意することで、数百人規模から10万人規模のイベントまで対応可能。

本人確認の時間を30%短縮するとともに、来場者の負担も軽減

従来の顔写真付き身分証明書を用いた目視での本人確認方法と比較し、確認時間を最大30%短縮。これにより、大規模イベントにおいても来場者の円滑な入場を実現。また、来場者は顔写真付き身分証明書を用意する必要がないため来場者の負担も軽減される。

 

(注1)NEC、テイパーズに顔認証技術を利用した本人確認システムを提供

(注2)人工知能学会 現場イノベーション賞について

 

【関連リンク】
日本電気(NEC)
NEC情報システムズ(NIS)
テイパーズ(TAPIRS)

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