NTTコミュニケーションズ、製品の遠隔監視・保守・利用状況分析を実現できるIndustrial IoT向けサービス「Machine Cloud」を提供開始

NTTコミュニケーションズ株式会社(略称:NTT Com)は、セキュアなIoT環境をワンストップで実現する「IoT Platform」サービスのラインアップとして、遠隔での製品管理を実現するクラウドベースのIndustrial IoT(IIoT(*1))向けサービス、「Machine Cloud」を2016年8月29日に提供を開始した。

利用されている製品群(工場で稼働する機器や、出荷された産業機器)の稼働状況を収集・分析できる同サービスにより、当該製品の製造・販売・保守を行う企業は、故障の予兆検知、遠隔保守のコスト軽減、より利用者に適した製品の提案などが可能となる。

IoT市場において、(1)製品の保守サービスに付加価値をつけたい、(2)製品の利用状況を収集し品質改善や今後の開発につなげたい、(3)故障の予兆検知による保守品質や事業効率を向上させたい、といった要望は多く、一方で、この要望を実現するために必要な、アプリケーション、クラウド、ネットワーク、製品から情報を伝送する通信機器を、セキュリティを考慮しつつ組み合わせ、開発することの手間と投資を課題としてあげる企業も多くあった。NTT Comは2015年度より複数社へのトライアル提供を経て、今回、上記課題に応えるIoT Platformサービス「Machine Cloud」の販売を開始した。

NTT Comは、主に製品の製造・保守サービスを提供する顧客向けに、製品の企画、設計・製造、販売、運用保守など様々な用途で利用するアプリケーションとネットワーク、IoTゲートウェイ(*2)機器までをワンストップで提供。

利用企業は、対象となる機器に通信デバイスを接続し、クラウドに機器の情報を収集・蓄積し、Web画面で稼働状況や分析結果を閲覧したり、異常検知などのアラームをメールで受信し、迅速に対応することが可能。同サービスは、安川情報システム株式会社との協業により実現するものだ。

「Machine Cloud」の特長

セキュアモバイルとIoTゲートウェイをワンストップ提供

グローバル約200カ国/地域で提供する「Arcstar Universal Oneモバイル」(略称:UNOモバイル)とのワンストップ提供により、インターネットを介さないセキュアな製品管理を実現。また「MMLink-3G」など、製品から情報を収集するためのIoTゲートウェイも同様にワンストップで提供(顧客が準備した機器を利用することも可能)。

直ぐに使えるアプリケーションにより迅速にスタート

機器の稼働状況や、取得したデータから設定した閾値による異常検出・通知、機器の保守点検情報の管理などあらかじめ機器のマネジメントに必要なアプリケーションをクラウドサービスとして用意。まず一部で導入してみたいという顧客も手軽に始めることが可能。

APIによる拡張性

APIによるデータ連携をサポートし、収集したデータはERPなどの既存の社内システムとの連携や、BIツール(*3)など様々な外部アプリケーションと組み合わせることが可能。なお、同APIは「NTTコミュニケーションズ APIゲートウェイ」を介して提供され、顧客はNTT Comが提供する法人向けサービスのAPIを統一した仕様にて利用が可能。

提供料金[メニュー/提供価格(税抜)]

Machine Cloud

初期費用               :¥250,000
月額基本料金(50GBのディスク容量を含む):¥250,000

ID利用料(月額料金)

ID数:  1~ ¥500
    1001~ ¥430
    5001~ ¥380
   10001~ ¥350

ディスク追加利用料(オプション)

50GB毎:¥10,000

※ 別途Arcstar Universal One/Arcstar Universal Oneモバイル回線の契約が必要。
※ IoTゲートウェイ機器を同社から提供を希望する場合は、別途機器代金が必要。

*1:インダストリアル・インターネット・オブ・シングス。産業用のIoTの総称。
*2:センサーなどのIoT機器をネットワークに接続するために使用するデバイス。
*3:ビジネス・インテリジェンス・ツール。システムなどに蓄積されたデータを統合・分析・加工して、意思決定に活用できるような情報にまとめる。

【関連リンク】
NTTコミュニケーションズ(NTT Communications)
安川情報システム(YASKAWA INFORMATION SYSTEMS)
Machine Cloud

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