ビッグデータを活用している企業は6%、スマートインサイトがData Discoveryを実現するMμgenを出荷開始

スマートインサイト株式会社は企業内の多様なデータソースを自由に、また短期間に統合可視化する新製品「Mμgen(ミュージェン)」を本日発表した。

先頃発表されたガートナープレスリリースでは 「ビッグ・データに対する認知度は約9割に上り、約3割の企業が関心を示しているものの、実際にビッグ・データを活用している日本企業は6%という結果となり、一部の企業を除き、取り組みがほとんど進んでいないことが明らかとなりました。」i という調査結果がでている。

ビッグ・データをビジネスに最大限活用するためには、ビッグ・データと既存ビジネスデータとの統合が必要になる。多くの場合、企業内のビジネスデータは既存システム内に留まっている。ビッグ・データのビジネス活用が認知度とは裏腹に進まない要因の一つには企業内の多様なデータ統合に大きな労力を要するということがあげられる。Mμgen ではこの課題を解決することを目標に開発を進めてきた。

特にビッグ・データ活用に際してMμgenはAmazon Web Service (AWS)上での稼働を可能にしている。AWSのサービスであるAmazon Redshift、Amazon CloudSearch、Amazon Relational Database Service (Amazon RDS)等のレポジトリーに対するコネクターを標準でサポートしており、クラウドを使った情報統合に最適な環境を提供する。既にAWSを利用しているバンダイナムコエンターテインメントは全面的なクラウド稼働を前提としてMμgenの採用を決定している。

Mμgenのサーバ実行環境は、企業システムとして広く利用されており、ハイパフォーマンスなインテル® Xeon™ プロセッサーを中心としたIAサーバ上でスケーラブルかつ高速な分散処理を実現。

Mμgenでは多様なデータを統合し可視化を容易にするためにConnect・Discover・Analyzeの3つのフェーズで用意されたビジュアルな管理ツールを通じてシステムを構築していく。

 

■Connect:「多様なデーターソースコネクターによるデータ仮想統合」

大企業には500を超えるシステムがあり、1000を超えるデータベースが存在すると言われている。それらは各々の目的別に独立して開発され、多くの場合多様なデータの活用を前提に構築されていない。Mμgenは企業内の多様なデータソースを仮想統合するために企業システムにて使われている多様なデータリポジトリーへの多様なコネクターを用意、下記のようなデータへのConnectを容易に実現する、としている。

IoT等のビッグ・データとERP、CRM、SCM、PLM等の既存業務データ
AWS上の複数のデータリソース間並びにオンプレミスにあるデータ
構造化データと非構造化データ
SNS等ネットワーク上のデータと既存の社内データ
用意されているコネクター
RDBMS(Oracle、MS SQL等)、Non SQL、Search (Solr、ElasticSearch)、Hadoop上のツール群、Microsoft Officeファイル、順次拡充
Discover:「Smart DataChain®による柔軟なディスカバリー」

対象となるデータソースにあるデータの関連性を見える化し、仮説立案・検証を効果的に行うことが情報活用から分析へと進める重要な鍵となる。Mμgenでは異なる複数のデータベースのフィールド間をオートマチックに連結しディスカバーすることを実現している。このような場合一般的なデータベース設計であれば異なるデータベースのフィールドを連結させて行くような処理が想定される。Mμgen では異なるデータを容易に関係付けるSmart DataChain®によりデータディスカバリーを進めて行くことを可能にした、としている。

 

■Analyze:「多様なグラフィックスを利用した分かりやすいダッシュボード」

MμgenはHTML5ベースの100種類を超えるリッチなビジュアライゼーショングラフィックライブラリーを採用し、情報可視化するためのダッシュボードをセルフサービスで作りあげる事を可能にした。

Mμgenには様々なデータに対する接続・データモデル作成をおこなうData Studio、またダッシュボード画面を作成するAnalytics Studioという管理ツールから構成され、価格体系はそれら管理ツールを使用するユーザー課金(年間利用料)となる。また、エンドユーザーが格安にViewerを利用するマーケティングプログラムも別途用意している。本製品は7月末日より出荷開始する。

スマートインサイトは自社で開発したMμgenを今後、主力製品として海外も含め市場展開していく。このリリースを契機に米国市場への本格展開を開始するためシリコンバレーを拠点とする現地法人を設立し活動を開始致した。米国市場向けには既に本年4月30日にMμgenを発表している。

なお現在の主力製品であるSMART InSight G2シリーズについても継続して販売・サポート・エンハンスを進めて行くとしている。

 

参考リンク

Mμgenホームページ http://smartinsight.io/ja

■ スマートインサイト株式会社について
SMART/InSightは2004年より開発、販売を開始し、今日に至るまで企業の製品力、顧客力、情報力を向上させるソフトウェアとして多くの大手企業様に採用されてきた。2013年10月4日、同事業はウチダスペクトラム株式会社より新設分割されスマートインサイト株式会社として活動を開始した。

i 出展:ガートナープレスリリース 「ガートナー、ビッグ・データに関する調査結果を発表 ビッグ・データを実際に活用している日本企業は6%という結果に 取組みが進まない主な阻害要因について、48%の企業が「ビッグ・データから価値を得る方法が分からない」と回答」 2015年5月25日 http://www.gartner.co.jp/press/html/pr20150525-01.html 2014年11月にガートナーが国内の企業に実施した本調査は、ユーザー企業のIT部門のマネージャを対象にしたもの。対象企業の業種は全般にわたり、有効回答企業数は703件。

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