NECとGE、IoT分野における協業開始を発表

2016年10月26日 日本電気株式会社(NEC)とGEデジタルがIoT分野における協業開始を共同記者会見で発表した。NECを代表した執行役員榎本亮氏と、GEデジタルを代表しているデンジル・サミュエルズ氏が、協業の経緯とこれからのパートナーとしてのビジネス展開について説明した。

8か月前にGEがバルセロナ市でGlobal alliance program を発表してから、世界中で様々な規模の企業の200社以上との提携をしたが、戦略的なパートナーと呼ばれる会社は10社で、NEC はその一つになった。GEの戦略的なパートナーとは、グローバル規模で活躍し、お互いの商品開発や営業を促し、お互いのケーパビリティーに投資し、または、共同で開発した顧客のテスティモニアルと成功事例をつくる企業である。

今回のNECとGEデジタルが掲げているRevolutionizing Industry Together (協業で産業界への革新)のスローガンのとおり、日本のIoT分野をはじめ、グローバル市場に進出を図っている。日本は製造企業が多く、さらにイノベーションや品質が重視されているため、GEのIIOTソリューションPREDIXにとって極めて魅力的な市場だという。両社はパートナーシップを通して、顧客にさらに良いソリューションを迅速的に展開することを目指している。

同社の協業計画はいくつかのステージがあり、まずはじめは、NECのサプライチェーンマネージメントソリューションにPREDIXの導入で最適化を実現し、オペレーションコストの削減やPREDIXのノウハウの獲得を目指している。次のステップでは、NEC のAI(映像認識)技術をPREDIX に導入することで、クラウドサービスとしてGEの顧客にも提供ができるようになるという。

さらに2017年には、NEC がPREDIXの100名認定技術者を育成し、研修ノウハウを顧客に展開し、end-to-end の保守とメンテナンスを提供する予定だ。また、両社のITとOT分野での強みを合わせてIIoT用のセキュリティソリューションの開発を目指している。最終的に、両社が共同でPREDIXのマーケテイング活動を行う予定である。

協業の早い段階であるため、両社は利益配分など詳しい金融についての話を避けているが、GEの予測では2020年まで世界のIIot市場が3000億ドルになる。同じく、NECが2020年まで3000億をビジネス目標としている。NECは、GEとの協業でその目標達成を前倒しすることができると期待しているという。

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