日本ユニシス株式会社は、2012年から「踏切監視サービス」として提供してきた映像監視サービスをリニューアルし、新映像監視サービス「スマートユニサイト」として本日から提供開始する。
日本ユニシスでは、これまで映像監視サービスとして、主に鉄道事業者向けの「踏切監視サービス」を提供してきた。カメラと通信モジュールが一体型となった監視カメラは、屋外現場に設置しやすいという理由から、20以上の多くの事業者・団体で利用されてきた。
昨今では、これらの事業者・団体の現場だけでなく、太陽光発電施設、駐車場、夜間の建設現場など、さまざまな屋外現場で映像監視のニーズが高まっている。今回、日本ユニシスではこれまで同分野で培ってきた実績をもとに、新たな映像監視サービス「スマートユニサイト」を提供する運びとなった。
「スマートユニサイト」を利用する監視現場の主なメリット以下の通り。
1.映像の記録にはクラウドとモバイル回線を使用する。監視現場には、通信モジュールが一体となったカメラを設置するだけで済み、電源さえ確保できればどこでも監視可能。
2.カメラには各種センサーからの入力接点を具備。センサーと連携し、有事の映像を自動的にクラウドに送信する。またカメラ内部には1週間程度の映像を保存可能で、見たい日時を指定しリモートで映像を取得することもできる。
3.月額費用はカメラのレンタル費用、通信費用、クラウド利用費用のすべてを含めて10,000円から。
また、今回の映像監視サービスのリニューアルに際し、「スマートユニサイト」では以下の3点について大きな変更を施している。
1.映像監視カメラの品質を強化すべく、カメラの制御ユニットとしてライブロックテクノロジーズ株式会社の「CoralEdge」シリーズを採用。「CoralEdge」は広い動作温度範囲と動作電源範囲、ノイズや瞬停に強い電源回路をもち、障害発生時に自律回復するSSR(Self Sustaining Recovery)機能を装備しており、過酷な屋外環境でも安定した動作を実現。
2.カメラとクラウド間のモバイル通信プラットフォームとして、株式会社ソラコムの「SORACOM®」を採用した。「SORACOM」のSIMとその附帯サービスを利用することで、セキュアで安価なモバイル通信を実現する。
3.クラウド上の映像監視アプリケーションを再構築し、利便性の高い機能を追加した。これまで映像監視サービスを利用するユーザからは「警察機関から映像提供の協力を求められた際、その対応負荷を軽減してほしい」という要望が数多く寄せられていた。今回、警察機関など第三者へ簡単に映像提供を行うことができる機能を開発した。また、監視対象、監視現場の希望に合わせて、カメラ画質や画像の取得頻度などの設定を自由に変更できるようにした。
同サービスは、ストリーミング型のリアルタイム映像監視ではなく、顧客リクエスト or センサーなどイベント入力に連動したオンデマンド映像監視だ。
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