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東洋大学情報連携学部、富士通のバッテリーレス・フレキシブルビーコンを IoT環境の一部として採用

学校法人東洋大学は、富士通のバッテリーレス・フレキシブルビーコンを、2017年4月に開設される情報連携学部INIAD Toyo(イニアド・トーヨー)の赤羽台キャンパス(所在地:東京都北区)に採用することを決定した。

赤羽台キャンパスに建築される新校舎INIAD HUB-1(イニアド・ハブワン)は、建築・設備総合プロデュースに坂村健氏、建築設計は隈健吾氏による斬新なデザイン建築であり、数千カ所に同ビーコンを設置する予定だ。

同ビーコンはucode位置ID(注1)を含んだ電波を定期的に発信し、学生の屋内ナビゲーション、ドローンやロボットの誘導、学生の出欠管理、キャンパス内の設備や備品在庫管理、警備やメンテナンスの管理などを行うほか、学生のIoT関連のプログラミング演習など、様々な用途に使われる予定だ。

背景

INIAD Toyo(東洋大学情報連携学部)の教育方針は、ネットワーク時代の新しい教育を模索しており、知識の受け取りはすべてオンラインで行い、赤羽台キャンパスは手を動かす実習の場とされている。このため、キャンパスで使用するビーコンは、学生が自由に設置し容易に移設が可能であることと、斬新なデザイン建築のキャンパスを邪魔しないよう、電源設備が不要でかつ小型で凹凸の少ない外観であることが条件になっていた。

バッテリーレス・フレキシブルビーコン外観
バッテリーレス・フレキシブルビーコン外観
赤羽台キャンパス完成イメージ(2017年4月完成予定)
赤羽台キャンパス完成イメージ(2017年4月完成予定)

富士通のバッテリーレス・フレキシブルビーコンは、これらの要求をすべて満たすものであり、一定以上の光を当てれば電波発信を開始する分かりやすさと、万が一接触した場合にも怪我をするおそれの少ない柔らかさも評価されたという。

バッテリーレス・フレキシブルビーコンの特長

電池交換不要
内蔵した太陽光パネルで発電するため、電池交換が不要となる。また、電池を使用しないため、発火・爆発することがない。

曲面設置可能
本ビーコンはシリコンゴムで覆われており、自由に曲げることができるため、従来のビーコンでは実現が難しかった曲面への設置が可能。

防水対応
本ビーコンは防水構造となっており、濡れても故障することがない。

今後の展開

2015年12月7日に「世界初、バッテリーレス・フレキシブルビーコン ucodeタグ認定を取得」として発表した同ビーコンは、全世界から問い合わせがあり、2017年4月から出荷を開始する予定だ。先行して2016年12月より日本および海外へのサンプル出荷を開始する。

注釈

注1 ucode位置ID:
ucodeはトロンフォーラムが規格化した仕様。ITU(国際電気通信連合)の国際標準規格 H.642に準拠しているucodeは、個々のモノや場所を識別するために割り振られるID番号の体系のこと。ucodeのID発行・管理は、トロンフォーラムが行っている。ucode位置IDを含んだ電波をビーコンから定期的に発信し、このエリア内へスマートフォンなどの受信可能な端末が入ると、端末内のソフトウェアがucode位置IDを管理サーバへ問い合わせる。管理サーバは、あらかじめマップ上に登録された位置IDと照合することで端末へ位置情報を返す。

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